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出演者が解説!3/15放送TBS【マツコの知らない世界】で紹介したホテル(リゾートホテル編)

瀧澤信秋ホテル評論家
(筆者撮影)

TBS系列の人気番組『マツコの知らない世界』3月15日(火)20:57~の放送は“ホテルSP”と題し、過去の放送で紹介されたホテルや新たなおすすめホテルなど、筆者が出演者としてたっぷりお届けしました。マツコの知らない世界は、通常1回の放送で2テーマという構成ですが、筆者が過去出演した3回の放送もまとめられ、今回はまるまるホテル企画となりました。

過去の放送/内今回紹介されたホテル

●第1回出演(3大CMホテルの世界)/伊東温泉 ホテル サンハトヤ、龍宮城ホテル三日月、大江戸温泉物語 ホテルニュー塩原

●第2回出演(ビジネスホテルの世界)/ホテルフォルツァ長崎、すえひろの湯 ドーミーイン秋葉原、ホテル ココ・グラン高崎

●第3回出演(リゾートホテルの世界)/アンダリゾート伊豆高原、オリーブベイホテル、紺碧 ザ・ヴィラオールスイート

ここでは、リゾートホテルの世界として今回の総集編で取り上げられたホテルについて一部ピックアップ、新たなホテルも含め番組で放送されなかった部分も深掘り解説したいと思います。

★アンダリゾート伊豆高原(静岡)

バリがテーマになっている「アンダリゾート伊豆高原」には、バリ直輸入の調度品をはじめ、オリエンタルムード満点の館内インテリアで非日常感の演出に溢れています。海を望む別荘地という立地もあり、到着した瞬間からバリへトリップしたような気分になります。

客室も異国情緒たっぷり。タイプは多彩で、ファミリーからカップル、女子会やグループ旅行など、それぞれの目的に応じて好みの客室をセレクトできます。まさに伊豆のバリといえるアンダリゾート伊豆高原。ゆっくり、ゆったり、リラックスできます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

アンダリゾート伊豆高原で驚くのが、館内至る所で出迎えてくれる“カエル”。バリ島でカエルは“幸せを運ぶ神様の使者”と言われているそう。到着するとスタッフに「お帰りなさい」と迎えられますが、“またかえる”といった意味も込められているのでしょうか。

都会のラグジュアリーホテルのような隙のないサービスではありませんが、ホスピタリティマインドに溢れたスタッフには心底癒されます。創意工夫を重ねた数々の無料サービスやコンテンツにも、中身の濃い素敵な癒しの旅にしてほしいという思いが伝わってきます。何度訪れても新しい発見や楽しみが見つかる「伊豆のバリ島」と言えるでしょう。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

アンダリゾート伊豆高原が人気の理由には“フリードリンク”という点も挙げられます。夕食・朝食はもちろん夜食までの3食付きにして、夕食、夜食時には、ビールやワイン、日本酒に焼酎から各種カクテルといったアルコール類が無料提供されます。また、客室冷蔵庫内のドリンクも無料です。無料とはいえ、もちろん宿泊料金に転嫁されているのは言うまでもありませんが、オールインクルーシブの安心感はリラックスステイに直結すると言えるでしょう。

大浴場は、本場バリ島の高原リゾート“ウブド”のホテルにある温泉風呂をイメージしています。大きく窓が開けられ半露天風呂風の開放的な浴室で、滝が流れ落ちる音を聞きながらのリラックスバスタイムが過ごせます。また、浴場外“カエルの池”に浮かぶのは、水上コテージ風のミストサウナです。

ガラス張りの造りにバリ気分が盛り上がります。ホテルの庭園内にある遊歩道を約 1~2分歩くと、貸切り温泉露天風呂があります。原生林の中の露天風呂からは、季節により木立の間から海と大島が望めます。一方、竹林のバリ小屋風の露天風呂は、バリ直輸入の東屋(ガゼボ)の中に「信楽焼の壺風呂」が備えられています。

★紺碧 ザ・ヴィラオールスイート(沖縄)

リゾート地で“ヴィラタイプ”のホテルを見かけることはありますが、広大な敷地に何カ所もヴィラが点在、施設内をシャトルバスなどで行き来するといった、スケールの大きさをウリにするホテルも多いでしょう。

紺碧 ザ・ヴィラオールスイートは、8300平方メートル超の敷地に何と8棟のみ。すべて海に面し、その名のとおり“オールスイート”仕様です。到着した瞬間からゲスト毎に専任のバトラーが付き、痒いところまで手が届くサービスを提供します。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

施設内には売店も自動販売機もありません。欲しいものは電話1本バトラーへ。ゲストが“動くことなく” “気遣うことなく”全て受け身のステイ。本物のリゾート時間がそこにはあります。全8室だからこそ可能にしたおもてなしは感動的です。

最大の魅力ともいえる「プライベートプール」。8棟全てに備えます。プールの向こうは伊良部ブルーをまとった紺碧の海。プールの水面目線ならば、まるで海に繋がっているようなインフィニティ体験です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

波音をBGMにお昼寝タイムは最高ですし、ゆったり読書タイムもいいでしょう。シャンパンが似合いそうなプライベートプール。ルームサービスも可能ですので、インルームダイニングならぬ、プールサイドのオープンエアダイニングならば、非日常感も頂点に。全てバトラーへお願いしましょう。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

また、深夜や夜明け前に、そっとプールサイドへ出てみて下さい。波の音、虫の声、風のそよぐ音といった自然のサウンドのみが耳に入ってきます。人工の音のない世界、感動必至です。

上質なサービスの提供と聞くと、隙のない洗練された高級ホテルを思い浮かべます。紺碧 ザ・ヴィラオールスイートのサービスは、決して都会的なソフィスティケートされたものではなく、あたたかさを感じる“宮古のおもてなし”なのです。

新規登場!★センチュリーマリーナ函館(北海道)

函館駅からほど近い立地の「センチュリーマリーナ函館」。過日、他局のマツコさん番組でも紹介させていただいたものの朝食のみの企画でしたので、ベールに包まれたホテルそのものもマツコさんに是非知っていただきたいということで、今回マツコの知らない世界で改めてフォーカスしました。

シックな雰囲気のロビーに立ち天井を見上げると船の船底のような光景が。チェックインは“乗船手続”、客室は船室というようにテーマはまさに“船”です。旅への憧憬を呼び起こすようなホテルで、プライベート・クルージングのようなホテルステイが体験できます。到着したらまずはウエルカムドリンクを。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

2Fにはホテルショップである「ユーヨーマルシェ」が。ホテルオリジナルスイーツや雑貨、近隣で採れた新鮮な野菜まで、ホテルでしか買えない品が多数用意されています。ユーヨーマルシェに続くのが「Bed & Pillows」のコーナー。

特筆すべきはピローズバーで13種類の中から好みの枕がチョイスでき快眠必至です(営業時間17:00~22:00/数に限りがあり規定数に達し次第終了)。こんなの初めて見た!というのが「アロマバー」深い眠りへ誘う天然アロマが21種類もあります。好みの香りを部屋に持っていけるのは嬉しいサービス。

(筆者撮影)
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センチュリーマリーナ函館の客室は17タイプもあり、旅のシーンに合わせてセレクトできます。中でもオススメは13階のロイヤルフロア。広々した客室や眺望、設えのクオリティも然ることながら、冷蔵庫内のソフトドリンクが無料、ホテルオリジナルスイーツプレートのルームサービスも無料、朝食の優先案内まで付いています。客室でもベイビューの温泉を存分に満喫できます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

全客室共通として、あの“ネスプレッソ”の中でも最上級グレードマシンが用意されています。コーヒー好きにも納得のホテルです。ベッドは最高級寝具メーカーであるシモンズとセンチュリーマリーナ函館とのコラボで誕生したベッドを全室に配備。ピローズバーとの合わせ技で深い眠りが体感できそうです。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

センチュリーマリーナ函館のご自慢が天然温泉の温浴施設。最上階に設けられた大きな露天風呂からは函館山と港町の絶景が広がります。インフィニティスパを備えた最上階の甲板デッキに出れば、眼下には、穏やかな海原と雄大な函館山、夜空には北天の星が広がります。浴室内の動線やゲスト同士の目線などにも気遣いを感じるホテルです。

茶褐色鉄分多い泉質は源泉掛け流しでたっぷり温泉を感じることができます。港町の風情と煌めき、そして波音と共に過ごす癒やしの時間です。風呂上がりのラウンジは雰囲気抜群!日中であればベイエリアと函館山が、夜ならば港町の夜景を望むことができます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

センチュリーマリーナ函館の朝食はいまや全国区の人気です。特に海鮮コーナーは充実しています。朝からスパークリングワインのフリーフローまで。これ以上の朝食は今後出現するのだろうか?という思いにかられてしまいます。

※本記事のホテル紹介部分の内容は取材時のものであり一部Travel.jpの執筆記事から抜粋しました

ホテル評論家

1971年生まれ。一般社団法人日本旅行作家協会正会員、財団法人宿泊施設活性化機構理事、一般社団法人宿泊施設関連協会アドバイザリーボード。ホテル評論の第一人者としてゲスト目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。人気バラエティ番組から報道番組のコメンテーター、新聞、雑誌など利用者目線のわかりやすい解説とメディアからの信頼も厚い。評論対象はラグジュアリー、ビジネス、カプセル、レジャー等の各ホテルから旅館、民泊など宿泊施設全般、多業態に渡る。著書に「ホテルに騙されるな」(光文社新書)「最強のホテル100」(イーストプレス)「辛口評論家 星野リゾートに泊まってみた」(光文社新書)など。

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忌憚なきホテル批評で知られる筆者が、日々のホテル取材で出合ったリアルな現場から発信する辛口コラム。時にとっておきのホテル情報も織り交ぜながらホテルを斬っていく。

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