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【秋田県由利本荘市】高校生が発案!地元産のフルーツを使った新たな市の特産品“ゆりぷりん”

佐藤らなこ地域情報発信ライター(由利本荘市・にかほ市)

こんにちは!地域情報発信ライターの佐藤らなこです。

由利本荘市の新たな特産品“ゆりぷりん”をご存じでしょうか。食べてみましたか。


県立由利高校の生徒から市への提案がきっかけで、今年の夏に立ち上がったフルーツプリンプロジェクト。5名の高校生が中心となり、菓子店、果樹農家、東京のプリン専門店の協力を得て完成したのが、“ゆりぷりん”です。

というわけで本日は、この“ゆりぷりん”をご紹介します。製造と販売を引き受けた「田口菓子舗」に買いに行ってきました。

「田口菓子舗」

「田口菓子舗」の外観
「田口菓子舗」の外観


“ゆりぷりん”の製造と販売を引き受けた「田口菓子舗」は、昭和13年創業の菓子店。現在は三代目・田口卓也さんがオーナーパティシエを務めています。

ロングセラーの焼き菓子“カント”や“りんごのホイル焼き“を食べたことがある方は多いのではないでしょうか。また、季節限定販売の“桃爆弾”もよく知られている商品です。

店舗は道の駅岩城から車で約10分の国道7号線沿いにあります。

焼き菓子やシュークリーム、ケーキなどが並ぶ
焼き菓子やシュークリーム、ケーキなどが並ぶ

「田口菓子舗」のお菓子はこれまで何度か食べたことがありましたが、店舗に行ったのは今回が初めて。おいしそうな焼き菓子やケーキ、シュークリームに目移りしちゃいます。

おっ!ショーケースの中に“ゆりぷりん”発見。ブルーベリーとりんごの2種類があります。「田口菓子舗」では11月中旬から販売を開始しました。

オーナーパティシエの田口さんは、“ゆりぷりん”の商品開発にはほとんど携わっていないご自身を「裏方」と話します。

市の担当者から今回のプロジェクトの話を聞いた時は、これまでの経験上、商品開発のむずかしさや特産品として定着できるかどうかという苦労も知っているために、当初は製造と販売を担うことに躊躇したそう。


しかし、「先の不安なことばかり考えていても何も始まらない」「やってみないとわからない」と協力することを決意。

また高校生の発案ということで、地元の若者の力になれたらという思いと市の担当者の一生懸命さも強く感じられたことが、田口さんの背中を押しました。

「田口菓子舗」の企業理念が“地域の皆様と一緒に“であることも理由のひとつ。このプロジェクトがきっかけとなり、他の菓子店や飲食店でも由利本荘市産の果物を使ったお菓子やプリンが開発されるようになれば、地域が盛り上がるのでは...という思いもあります。

ゆりぷりん(ブルーベリー)
ゆりぷりん(ブルーベリー)

このプロジェクトにおける田口さんの重要な任務は、“ゆりぷりん”のレシピの再現。


10月に“ゆりぷりん”のプロデューサーである東京のプリン専門店の方が来店。作り方を事細かに教えてもらえるのかと思いきや、「お菓子作りのプロ(=田口さん)には教えなくても大丈夫でしょう」とレシピを受け取ったのみ。1時間程立ち話はしたものの、プロデューサーはさ~っと去っていったそう(笑)

「田口菓子舗」ではこれまでプリンを販売していたことがあったそうですが、今はちょうどお休み中。“ゆりぷりん”の製造を引き受けたことで、プリンについて学ぶことも多々あったとのこと。いつかまた自店のプリンを製造する時には、今回のことを活かしたいと田口さんは話します。

ゆりぷりん(リンゴ)
ゆりぷりん(リンゴ)

“ゆりぷりん”は、10月27日に開催された「ゆりほんじょうマルシェ」でお披露目されました。その際には、準備した約400個が完売したそうです。

ただ約500円という価格は、日常のデザートとして常備するにはちょっと高いかな。でも自分ではあんまり買わない&食べないけど、親しい人には躊躇なくプレゼントするものってありませんか?そのためには、味を知っておかないとなと思うんです。「食べてみておいしかったからあなたに」って言いたいし!

あと1か月もすればお正月。帰省するご家族、ご友人もいらっしゃるでしょう。瓶で、冷蔵品なので、持ち帰ってもらうには大変かもしれませんが、帰省中のデザートとして食べてみてもらうのはいいんじゃないかなと思います。ちょっと前にデビューしたばかりなので話題性もバッチリ!

というわけで、まずはご自身で一度“ゆりぷりん”を食べてみませんか。ちなみに賞味期限は、製造から約1週間とのことです。

“ゆりぷりん”の特徴は?

2種類のゆりぷりん(各496円)
2種類のゆりぷりん(各496円)

現在“ゆりぷりん”を購入できるのは、「田口菓子舗」の他は以下の通りです。

  • 道の駅岩城アキタウミヨコ
  • グランマート石脇店
  • グランマート本荘南店
  • グランマート一番堰店

店舗によって値段が異なる場合があります。また、今後取り扱い店舗が変わる可能性もあります。なお「田口菓子舗」では予約や取り置きもできるそうです。

このパッケージデザインも高校生が考案したそうです。商品名が書かれたシールには、蝶にブルーベリーとりんごがあしらわれていて、かわいい。色もいいな。ん?あまい思い出か~。忘れちゃったな(遠い目...笑)

原材料にもご注目!
原材料にもご注目!


田口さんによると、“ゆりぷりん”は3種類の砂糖をブレンドしたものを使っているのが特徴とのこと。原材料名のラベルを見ると、甜菜糖と粗糖と和三盆糖と記載があります。すべて国産です。

これにより糖度が抑えられ、プリンはやわらかい甘さになっているそう。どんな味なのかとワクワクします。

瓶の底にジャム
瓶の底にジャム

一般的にプリンといえばカラメルソースですが、“ゆりぷりん”ではカラメルソースではなく、ジャムが一緒になっています。

ご覧のように、瓶の底にはブルーベリージャムとりんごジャム。原材料のブルーベリーとりんごは由利本荘市産のもの。ジャージー牛乳や鶏卵も秋田県産です。

“ゆりぷりん”の味は?

やさしい甘さのプリン
やさしい甘さのプリン

最初にスプーンを入れた時はちょっと固めかなと思ったのですが、それは上の部分だけで、中はなめらかな食感のプリンでした。とっても食べやす~い。

そして第一声は「これはおいしい!」でした。さすがプリン専門店のプロデュース。そして、チームでこれまで何度も試作と試食を重ねてできたおいしさだろうなと想像します。

また、個人的にちょうどいい甘さで、田口さんのおっしゃっていたやわらかい甘さというのが食べてみてわかりました。

リンゴの果肉を感じるジャム
リンゴの果肉を感じるジャム


食べ進めていくと、底にあるジャムに到達します。フルーツジャム+プリンという組み合わせには、私は初めて出会いました。

プリンはカラメルソースとの組み合わせが鉄板と思ってる方が多数だと思います。“ゆりぷりん”を食べる時は、プリンという概念を脇に寄せておいた方がいいかもしれません。

プリンはプリンなんですけど、ジャムと一緒に食べると何か違う食べ物になった気がしました。これは新感覚のスイーツ。りんごの果肉を感じられるジャムもとってもおいしい。

つぶつぶ食感の残るブリーベリージャム
つぶつぶ食感の残るブリーベリージャム

こちらはつぶつぶ食感が残るブルーベリージャム。こっちもおいしいぞ。ほほぅ、おもしろいスイーツと出会ったかも。

2種類食べてみて、どっちかというと私はりんごが好み。パティシエの田口さんはブルーベリーがお好きだそうです。気になった方はぜひ両方買って、味比べしてみてください。

我が家は“ゆりぷりん”が気に入ったので、それこそ年末年始に実家に帰る時にでも手土産として持っていこうかなと考えています。

※味の感じ方や好みには個人差があります。

【田口菓子舗】
住所:秋田県由利本荘市神沢字陣場83-1
電話番号:0184-28-2020
営業時間:8:30~18:00
定休日:毎週水曜、木曜
駐車場:あり
公式Instagram(外部リンク)

※本記事に記載の情報は取材時のものです。
※取材協力:田口菓子舗、由利本荘市まるごと売り込み課(外部リンク)

地域情報発信ライター(由利本荘市・にかほ市)

生まれも育ちも秋田市。夫の転勤に伴い、2022年より由利本荘市在住。おいしそうなものや楽しそうな場所、おもしろそうなことにいつもアンテナを張っています。元旅行会社勤務の視点と住民目線との両方から由利本荘市とにかほ市の魅力を発掘し、ワクワク楽しくなる情報をお届けします。

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