日本屈指のしょっぱい温泉とボリューム満点の焼肉が夕食で1泊8500円!今なら1万円の補助あり!
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。今回紹介するのは「森岳温泉ホテル」。夕食はサシまでおいしい秋田由利牛の焼肉、温泉は日本屈指の強塩泉が身体の芯までホカホカにしてくれます。それでいて宿泊費はリーズナブル。1人泊もOKです。「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」を利用すると、ほとんどタダで宿泊できますよ。
石油の変わりに温泉が出た~!「森岳温泉」
乳頭温泉に玉川温泉、後生掛温泉など、有名な温泉が多くある秋田県。ただし、そのほとんどが内陸部に集中しています。でも、海のそばにも良い温泉があるんです。
秋田県三種町にある森岳温泉は、昭和27年(1952年)石油の採掘中に田んぼから湧き出た温泉です。当時、すぐ近くで八郎潟の干拓事業を行っていたため、多くの職人が森岳温泉を訪れ、毎晩お祭りのように賑わっていました。
今は2軒のホテルと1軒の日帰り温泉、数軒の飲食店がある静かな温泉街。華やかさはなく映えません。最寄りのJR森岳駅からはタクシーで5分と、はっきりいってアクセスもあまりよくありません。だからこその穴場。のんびり過ごすにはもってこいの温泉街です。
ちなみに森岳駅から歩くと40分ほどかかるそうです。
源泉かけ流しの宿「森岳温泉ホテル」
森岳温泉郷入口近くにある森岳温泉ホテル。部屋数は和室が12室、洋室が8室ですが、120人収容の大広間などもあり、学生の合宿などにも対応しています。
平成21年(2009年)、現オーナー池内社長が創業者から経営を引継ぎリニューアルオープン。池内社長が韓国出身ということもあり、ホテル内に本格的な韓国料理が味わえる「レストラン韓味」も開業。本場の焼肉が食べられると、広く評判になっています。
アメニティは浴衣、羽織、バスタオル、フェイスタオル。洗面所には歯ブラシセット、クシ、カミソリがありました。
名前入りバスタオルは珍しい!
客室はすべてお風呂と水洗トイレつき。
お風呂はユニットバスではなく、家庭のお風呂のような広々とした浴槽と洗い場。といっても、大浴場に行ってしまうので、あまり利用する人はいなさそうです。
建物は古いです。お部屋のウォシュレットは水量が弱くお尻に届きませんでした。壁は一部ガムテープで補強されていて、よく見るとドアノブの形に凹んでいます。誰かが思いっきりドアを開けたのでしょう。そういうところを楽しめる人にはオススメ!古いですが掃除は行き届いてますし、テレビや冷蔵庫もあり、エアコンは冷え冷え、フリーWi-Fiの速度も速くて快適な滞在となりました。
超しょっぱい!塩化物泉の温泉
森岳温泉ホテルでは「森岳温泉4号井」の温泉を使用。源泉の温度が58度と高いため、それを43~44度に冷まして提供しています。
脱衣所に貼ってあった成分表を見て、思わず誤植かと2度見してしまいました。泉質はナトリウムーカルシウム塩化物泉。ナトリウムイオンが5497mg、塩素イオンが13690mg、あわせて塩分が19188mgも含まれているのですから、しょっぱいわけです。すべてを合計すると22655.2mg。成分の濃い温泉です。
10000mg以上成分が含まれていると体液よりも濃度が濃いので高張性に分類されます。浸透圧の関係でより温泉成分が体に吸収されやすくなっているので、短時間でも体の芯からホカホカに温まるわけですね。湯あたりには注意してくださいね。
ためしに浴槽の奥から湧き出ていた源泉を口に含んだところ、本当にしょっぱかった!
水道水を使用した水風呂が横にあるので、交代浴をするのもオススメです。水風呂の水温は25度と、入りやすい温度でした。
サウナとジェットバスは現在休止中。再開は未定とのこと。
朝7時半から21時(冬季は20時)まで日帰り入浴も受け付けています。宿泊者は朝の6時から21時半まで入浴できるので、空いている時間にゆっくり楽しみましょう。
完食が難しいほどボリューミーな夕食
夕食は和食か焼肉、どちらかを選べます。
三種町は日本有数のじゅんさいの名産地。和食を選ぶとじゅんさいをはじめとした秋田グルメをいろいろ味わえます。
でも、人気なのは焼肉。ネットのクチコミにも「焼肉がおいしい!」と大絶賛されていました。
時間になりテーブルにつくと、キムチ、サラダ、サンチュが用意されていました。そして最初に運ばれてきたのが焼き野菜、海鮮、上カルビ。海鮮はイカ・海老・大ぶりなホタテです。
ドリンクは別なので生ビールをオーダー。日本酒は地酒が用意されていて、こちらもそそられます。「縄文能代」は辛口で飲みやすく、20歳になってすぐ1人で一升瓶の1/3をあけ、3日間動けなくなった思い出のある日本酒。今は節度をもって適量を味わっている、大好きな日本酒です。
まずは上カルビから。
焼けたらお店自慢のタレにつけ、サンチェで巻いていただきます。
うまっ!サシが結構入っているので重いかなと思ったのですが、それ以上に脂の甘さに感動です。
海老や野菜を焼きつつ、「おいしいけれど肉3枚で終わりか?」と悶々としていたら、ドドーンと肉の盛り合わせが運ばれてきました。肉が3つの小山になっています。
モモ、カルビ、ハラミ。ハラミの一番上はササミという部位です。赤身多めで適度にサシが入ったシッカリとした食感。
ご飯とスープも運ばれてきました。スープはカルビスープ。これまた絶品!
中にカルビがゴロゴロ入っています。
ご飯はおかわり自由。でも、おかわりは無理でした。お肉と海鮮でお腹いっぱい!
ホタテがまた食べ応えあったんです。
デザートのスイカを食べて終了。みなさん絶賛するわけだ。
ちなみに牛肉はもも以外秋田由利牛。鳥海山のふもとでおいしい水を飲んで育った秋田由利牛は、内臓まで丸ごとおいしくて「和牛界の刺客」とまで言われたブランド牛です。そりゃぁ、うまいわけですよ。
食べても食べ飽きないというのが秋田由利牛の特徴だそうで、確かに食べ飽きないけど、お腹は限界となりました。最近、サシ負けて量食べられなくなっていたのですが、胃もたれすることもなく最後までおいしく食べられました。
こちらもしょっぱい「ぼだっこ」つきの朝食
朝食も同じ場所で。ご飯のお供がたくさん並びます。ここで注目したいのが「ぼだっこ」。秋田ならではの超絶しょっぱい焼鮭です。通常の焼鮭より赤身が強いです。1切れあれば、ご飯茶わん1杯は食べられる秋田ならではのおかずです。
こちらのぼだっこは、塩分控えめとなっていましたが、通常の焼鮭のつもりで食べると、ご飯食べすぎとなってしまうので注意しましょう。また、ご飯がおいしいんですよね。ご飯とお味噌汁はおかわり自由です。
食後はセルフサービスのコーヒーもあります。
素泊まりは6,500円から
料金は比較的リーズナブル。平日2人で宿泊する場合、素泊まりなら1人6,500円。朝食付きで1人7,000円、夕食つきで8,500円。こう来たら2食付きで9,000円かと思いきや、10,200円になるのがおもしろい。聞いてみたところ「調理場の関係で」とのこと。
確かに“あの”朝食が500円、“あの”夕食が2,500円はありえないですよね。それでも10,200円は十分リーズナブルです。
近くに有名観光スポットはありませんが、三種町は日本有数のじゅんさいの生産地。6月〜7月はじゅんさい採りが体験できます。また、車で1時間もかからずに大潟村や男鹿半島にも行けるし、森岳駅から五能線に乗ることもできます。秋田・青森観光に便利な場所ですよ。
大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン
今回筆者は「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」を利用しました。これは、秋田県外の人が羽田空港発大館能代空港着の航空便を利用して秋田に来て、到着日に秋田県内の対象宿泊施設に宿泊すると、宿泊料金から最大で1万円割引されるというものです。
対象宿泊施設は秋田県内全体にあり、森岳温泉ホテルも対象となっていました。
手続きも簡単。キャンペーンホームページから用紙をダウンロードし、必要事項を記入したら、搭乗券、保安検査証、eチケット控えなどのいずれかと、住所がわかる身分証明書(免許証、マイナンバーカード、保険証など)をチェックイン時に提出するだけです。
宿泊費+α(食事・飲物など)の合計から最大1万円割り引かれます。
これってお得!
キャンペーン期間は2024年3月27日から2025年2月14日まで(予算の上限に達し次第終了)。なんとビジネス利用もOKです。
キャンペーンホームページはこちら
大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン(外部リンク)
羽田空港~大館能代空港間はANAしか運行していないのですが、筆者はANAのセールを利用して7,700円で航空券を購入しました。
夏の秋田もいいですが、紅葉シーズン、積雪のシーズンも良いですよ。秋田の温泉でゆったり癒されてください。
森岳温泉ホテル
住所 秋田県山本郡三種町森岳字木戸沢115-27
電話番号 0185-83-5522
日帰り入浴料金 大人500円、小人300円
日帰り入浴時間 7:30~21:00(冬期7:30~20:00)
定休日 年中無休
公式ホームページ 森岳温泉ホテル(外部リンク)
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