【ランニングコース】スピード強化に!陸上競技場のトラックで激走しよう!
|UA ALL OUT 1MILE開催
5月26日夢の島競技場で開催された「UA ALL OUT 1MILEin夢の島」。普段アスファルト(ロードコース)を走ることが多いので陸上競技場のトラックの路面であるタータンでのランニングは非常に良い体験なので、ロードとトラックの違い、シューズの感触など紹介します。
|トラック4周とワンウェイコースの違い!
1マイル(1609m)を陸上競技場で走る場合と、ランニングコースがある公園や土手などワンウェイを走るのでは、メンタル面もスピードの出し方も大きく異なります。400mトラックの周回は1周毎と短く区切られるので、スピードを出しつつ速いリズムを身体に覚えさせます。しかし、慣れないと1周目が速くバラつきが出たり、途中失速する。そして、ラスト1周だと再び気持ちを奮い立たせる。同時に、メンタル面もきつい。一方で、課題点も浮き彫りになります。一方、ロードの場合は、ワンウェイコースが多く、ラスト以外はスピードをコントロールしがちです。その点スピード強化としては、トラックの方が有効です。例えばバラつきを抑えるために、短い距離から100mや200m、400m、800mなど区切って5~10本など本数をこなすと、速いリズムを身体に覚え込ませることが出来るのでスピード強化に有効です。
|路面が大きく異なる!
陸上競技場の路面の多くは「タータン」という合成ゴムで出来たコースです。ロードと比べると柔らかく、脚へのダメージも少ない。そして、水はけもよく滑り難い、更に弾性力があるので、よりスピードを引き出したい人に適しています。
|ウォーミングアップ&クールダウン及び水分補給の習慣がつきやすい!
ロードの場合、チームやクラブなどの集団でないとウォーミングアップやクールダウン並びに給水(水くずボトルを置く場所)が、やり難く、皇居ランナーなどを見ていると、水分であれば持って走るか?一周回5km毎に飲むしかない、そしてゆっくりランナーが多い為か、ウォーミングアップをせずに走る人が多く見受けられる。一方で陸上競技場では、スピードを出すので軽くジョギングしてからダイナミックストレッチからランニングドリルなどウォーミングアップを行った後、走り出し、インターバルトレーニングなどメニューをこなします。終わった後はダメージを残さないためにクールダウンジョギング(外周の芝なども利用して)をする。スクイズボトルなど、トラック周辺に置けるので、私は麦茶とスポーツドリンク(クエン酸)を持参して常に飲める状態にしています。
昨日のイベントでも多くのランナーが応援しながら、ウォーミングアップ&クールダウンと小まめな水分補給をしていました。
|ランニングシューズ選びに要注意!
今回のイベントでは、アンダーアーマーの「ホバーマキナ3」「フローベロシティウィンド2」 の2足を持って参加しました。通常はアップ用シューズと、スピード練習用シューズ2足持っていきますが、ここで注意すべきは、ホバーマキナ3など反発性は高くクッション性も高いと、タータンの路面は柔らかく、反発力が軽減してしまう。従って反発性の高いフローベロシティウィンド2を使用して激走した。このようにロードでは最適なシューズでもトラックでは威力を発揮され難いケースもあるので、タータンで走る場合は2足程度持って走ると間違いがないでしょう。
トラックでのランは、強度が高くなる分、リスクも上がりますが、走り終わるとロードと違う清々しさがあるので、機会があれば是非走ってみては如何でしょうか?
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野