【行橋市】戦争遺跡めぐり。米軍の爆撃から情報通信機能を守るためにつくられた地下壕に行ってきた
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今月は終戦の日(8月14日)があるので戦争関連の跡地を紹介しています。
今回は先日ご紹介した「稲道1号掩体壕」と同じく稲道地区にある「稲童地下通信指令部壕」に行ってきました。
稲童地下通信指令部壕は、福岡県行橋市稲童にある築城航空隊の地下司令部跡で、太平洋戦争末期の1945(昭和20)年3月に構築されました。
入口は厚いコンクリートで覆われていて地面から突き出ています。その高さは約2メートル。
先日ご紹介した「稲童1号掩体壕」から徒歩で5分ほどのところにあります。
こちらの壕は敵の空襲から築城海軍航空隊の情報通信機能を守るため、築城基地周辺の地下に数ヵ所造られた壕のひとつです。
太平洋戦争末期、アメリカ軍の空襲が激しくなっていく中、日本軍は本土決戦に備え、各地に軍事施設を作りました。その中のひとつが軍事施設の中でも中枢機関として重要な役目を担う「通信指令室」です。その通信指令室を地下壕の中に移転させました。
現在入口はネットで覆われていて中に入る事はできません。
入口のから階段で約10メートル降りると左に2部屋あり、そして3つの部屋を抜けて反対側の出口へとつながっています。地下壕の全長は約36メートル。(天井部分はアーチ状となっていいます)
ここでアメリカ軍の空襲をかわしながら指令を出していたんですね。実際にこういった現地の跡地を訪れると改めて戦争の悲惨さが頭によぎってきます。
こういった施設は、戦争の貴重な資料として後世に伝えるために末永く保存して欲しいものです。
現在「歴史資料館企画展」として8/5(土)~9/18(月・祝)まで「海軍築城航空基地と太平洋戦争」を開催しています。この企画展は、発掘調査の出土品や、築城航空基地に関係する資料のほか、戦時中の人々の暮らしを物語る品々を展示し、太平洋戦争と私たちの地域との関係や、戦争と平和について考える展示会となっています。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
名称:稲童地下通信指令部壕
住所:福岡県行橋市稲童105-13
駐車場:なし(無料)
歴史資料館企画展
「海軍築城航空基地と太平洋戦争」
会期:8/5(土)~9/18(月・祝)
時間:10時~18時(入館は17時45分まで)
休館:火曜日
会場:行橋市歴史資料館(コスメイト行橋2階)
料金:無料
問合:行橋市歴史資料館
電話:0930-25-3133
Instagram:yukuhashicity.historicalmuseum