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【木曽町】待ってました!開田高原のとうもろこしが旬の時期。御嶽山の麓で育つ甘いとうもろこしを味わって

ノリコ地域情報発信ライター(塩尻市・木曽町)

木曽町開田高原産の野菜や地域の加工品の販売を行うファーマーズマーケット「彩菜館(さいさいかん)」。農産物加工品の製造まで行っています。JR木曽福島駅から開田高原方面に車で25分。駐車場は40台あり、広大な開田高原の空気と景色を味わえます。

御嶽山の麓、標高1,100m~1,300mに広がる開田高原。農作物が育つには厳しい環境ですが地域の皆さんによって丁寧に育てられ、特産品の加工まで取り組んでいます。

天井が高く、明るく広々とした店内。開田高原で採れたとうもろこしやブルーベリー、すんき。この地域で作られた漬物やジュースなど、気候風土を生かした名産品を販売。開田高原の美味しいものを堪能できる彩菜館です。

「とうもろこしのゴーフレット」(消費税込750円)は彩菜館で一番人気のお菓子。生地とクリームの両方に開田高原で収穫されたとうもろこしが使われていて優しい甘さ。ゴーフレットがぱりっと割れたときにはとうもろこしの香りを楽しめます。お土産にもおすすめです。

御嶽山の麓で育つ開田高原のとうもろこし

8月上旬、少し入荷していました。とうもろこしの品種は「グラビス」
8月上旬、少し入荷していました。とうもろこしの品種は「グラビス」

8月上旬、とうもろこしが少し入荷していましたがまだ早かったよう…

開田高原のとうもろこしは収穫時期は8月中旬から9月中旬までと言われています。スーパーにとうもろこしが並んでいる期間に比べて、開田高原のとうもろこしはとても短いのはなぜなのか、おんたけ有機合同会社の松井さんにお話をお聞きしました。ゴールデンウィーク期間まで霜が降りることがある、標高の高い開田高原。苗を植えることができるのは、早くてもしっかり土の温度が上がった5月上旬から。昼夜の寒暖差が大きい気候と、その土で育てられたとうもろこしは甘みが強く、風味も旨味も詰まっています。6月~7月の天候が生長に大きく影響しますが、今年のとうもろこしの販売は8月10日~9月10日頃と教えていただきました。

この週末から最も旬を迎えるとうもろこし(消費税込1本300円)。お盆期間は9時の開店前から行列ができるほど。午前中の来店をおすすめします。

この開田高原のとうもろこしを年間通して味わえる「とうもろこしのスープ」(消費税込380円)もリピーターの多い人気商品。暑い季節は牛乳で割って冷製スープとして楽しむのもおすすめです。

開田早正(かいだわせ)のお蕎麦を味わえるレストラン

彩菜館の奥に進むと農村レストラン「あいばし亭」があります。開田高原には、アイバシテ ワリガッティヨー(わざわざ来てくれて悪かったね)という方言があるそうです。その方言から「遠いところをわざわざ歩いてきてくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めたお店の名前です。

あいばし亭は地産地消を目指し、木曽で育ったいわなや木曽牛、そば、高原野菜を提供するレストランです。彩菜館で気になっていた野菜や加工品をいただくことができるかも。幅広い世代の人が食べられるメニューが豊富です。

開田高原の気候と水はけの良い火山灰地で育った在来種の蕎麦「開田早正(かいだわせ)」。一般的な蕎麦を育てるのは難しいと言われる開田高原の環境で、開田早正は高冷地の品種として残ってきました。一度失われそうになったこともありましたが、長年の地道な活動によって守られ続けています。あいばし亭では開田早正の打ち立てのお蕎麦をいただくことができます。開田高原の寒さを耐え抜き育った開田早正は、独特のコシがあり、味が濃く旨味がぎゅっと詰まっていることを感じられました。何もつけずに食べてみると、より開田早正の風味を味わえます。

雄大な御嶽山を眺めるビュースポット

柳又ビューポイントから見える御嶽山
柳又ビューポイントから見える御嶽山

彩菜館からさらに奥へ進むと、道路沿いにあるビュースポット「柳又ビューポイント」があります。道路脇に15台ほどの駐車場が整備されていて、フォトスポットとしても人気。天気が良い日は正面にどっしりと構えた雄大な御嶽山を眺めることができます。(画像提供/木曽観光連盟公式HP

家族揃って過ごす時間が増える夏休みに開田高原へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか?旨味と甘みの詰まったとうもろこしとお蕎麦、おすすめです!

ファーマーズマーケット「彩菜館」
農村レストラン「あいばし亭」
■住所 長野県木曽郡木曽町開田高原末川4119-2
■営業時間 9:00~16:00(あいばし亭は10:00~15:00)
■定休日 公式HPをご確認ください
■駐車場 40台
■電話番号 0264-42-1360

地域情報発信ライター(塩尻市・木曽町)

「行ってみたい!」と思えるようなグルメ情報や季節のイベントなど、わくわくする情報を発信しています。人の温かさと魅力にも惹かれながら、取材に駆け巡る日々を楽しんでいます。

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