【塩尻市】復活する「湯」!皆さんの声に応えて、塩尻唯一の老舗銭湯「桑の湯」が今月末に改装オープン
塩尻市で唯一の銭湯「桑の湯」。創業から95年老舗の銭湯が今年6月に惜しまれつつ閉業されたことは大きな話題となりました。地域で暮らす人々にとって日常の場所であった「桑の湯」。皆さんの声に応えて、12月30日に改装オープンします。
想いを引き継ぎ、再び憩いの場所に
惜しむ声を受け、跡継ぎを公募。5社の応募があったなかで、全国の旧廃業した銭湯を引き継いで運営を行う「ニコニコ温泉」(静岡県)が桑の湯を引き継ぎます。店長は相良 政之さん。東京と大阪で立ち上げを経験、現在は銭湯5店舗の統括マネージャーでもあります。福島県出身の相良さん、生まれ育った場所に似ている塩尻市はとても居心地が良くて、塩尻の皆さんの優しさに触れる日々は感謝でいっぱい。大好きな町ですと笑顔が溢れます。
「桑の湯」良さを残し、銭湯を楽しんでもらう工夫を
現在、改装中の桑の湯です。通りがかる人はつい目を惹かれてしまう、再会を待ちわびている様子が伺えます。桑の湯の良さを変わらず残しつつ、より快適な空間を目指した新しい発想がカタチになっています。
0歳から200歳まで楽しめる銭湯を目指し、営業時間は朝の5時から深夜1時までを予定。今回の改装で男女の脱衣所の間に、ゆっくりくつろげるロビーを設けます。来てくれた人の憩いの場となり、コミュニティを作るきっかけにもなれれば。新たに本棚を設置して5,000冊の漫画が置かれるそう!
磨いて残す感覚を大切に、ほぼ以前の桑の湯で使っていたものを活用しています。松竹錠の下足ロッカーは倍の数に増え、多くの方をお迎えできるようになりました。どの年代の方にも使いやすい店づくりが工夫されています。
高さのあるアーチ型の天井は変わらない開放感。浴槽は2槽式で湯口のある広い方が浅湯で、もう一方が深湯。浴場は新たに水風呂を設置、シャワーの設備を変更してより快適なお風呂時間を提供。
銭湯のお湯をわかす心臓部の釜場。桑の湯は銭湯で一番古い釜、薪で湯をわかす「平釜」です。薪切りも自身で行い、釜が冷えてしまわないように2、3日に1回お風呂を沸かしています。柔らかな湯ざわりが特徴のお風呂に、再び入れることが楽しみでなりません!
銭湯の再生に数店舗携わった相良さんですが、平釜は初めての経験。以前のオーナーさんが毎日丁寧に手入れ、管理してくれたことがわかる。これからも大切に残していきたいと話してくれました。
配管が床に潜っていたり、複雑な機械室の管理も行う。水漏れなど日々さまざまなトラブルが起こるという銭湯ですが、明るく前向きに取り組む姿が印象的な店長 相良さん。現在、一緒に働く仲間を募集中。フロント・清掃・薪ボイラー業務を桑の湯のスタッフとして携わってみませんか?
もくもくと煙を吐き出す煙突の姿が戻り、今年の冬も桑の湯で温まることができます。オープンが待ち遠しいですね!
桑の湯(2024年12月30日改装オープン)
■住所 長野県塩尻市大門一番町15-17
■営業時間 朝5時〜深夜1時
■駐車場 有
■桑の湯の情報はこちらから!