【富士宮市】広大な自然の中にある『富士養鱒場』 鑑賞・学び・釣り・焼きマスまで楽しめます!
1931年に富士山麓の湧水群を養鱒に利用することが考えられ、現在地に建設されたという『富士養鱒場』。
100年近い歴史があるんですね。
今回は富士宮の市の魚でもあるニジマスの養殖や研究が行われている『富士養鱒場』に来てみました。
綺麗で水温も年間を通じて10度に保たれている富士の伏流水は虹鱒の養殖に適しています。広大な養殖場では、約20万尾の鱒が飼育されているのだそう。
養鱒場内は富士伊豆箱根国立公園の一部で、自然の景観を損なわないように運営されています。
残暑が厳しい日でしたが、受付を過ぎると鱒池からひんやりと冷やされた空気で、涼しく感じます。
あちこちから流れ出す澄んだ流水の流れる養殖池を覗くと、水面下で鱒が群れを成して悠々と泳いでいるのが見えました。
84面もある養殖池では虹鱒の種の生産を行っていて、近隣の養鱒場にも供給しているのだそう。
養殖池の脇を歩いて進むと小さな鳥居があり井水神社と書かれていました。
豊富な湧水に感謝して祀られた祠でしょうか。
その裏には釣り場事務所があります。事務所では釣りの道具をレンタル(家族で1竿レンタルも可能)する事もでき、手軽に釣りを楽しむ事ができます。(1竿1800円〈竿、餌、仕掛け付〉)
湧水が流れる綺麗な川で楽しむ釣り体験は、気持ち良さそう。
小さなお子様連れの家族の姿が多く、小学生くらいの女の子が大きな虹鱒を釣り上げていました。
焼きマス開催日(GW・お盆・祝祭日・春から秋までの毎週日曜日)では、釣り上げた虹鱒をスタッフが内臓を除去し串焼き(串・炭代1尾100円)してくれるので、釣りたて、焼きたてをその場で堪能できます。
釣り場付近で桜猫ちゃんに出会いました。手を失った三毛ちゃんもいましたが、元気でもう3回もお母さんになったんだよと事務所のおばちゃんが話してくれました。おいしい虹鱒を食べているおかげかな。
本館の管理棟1階『展示室』には、養殖池では上からしか見る事ができない鱒を、横から観察する事ができる「円形の展示水槽」や、養殖の歴史、生態や養殖技術資料の展示があり、鱒の養殖について学ぶことができます。
管理棟より奥は試験池のため一般の観覧者は立ち入り禁止となっていました。
豊かな自然の中を散策して歩くと、足元にクルミが落ちているのを発見しました。
目の前にある立派な木がクルミの木だったようで、木になっているクルミを初めて見る事ができました。
またワシントン式水車という、魚を止めてゴミを流していく装置がぐるぐると回っていました。
建設当時からこのワシントン式水車を採用していたそうですが、現在のものは30年前に更新されたのだそう。国内では『富士養鱒場』でしか見られない施設なのでここも見どころの一つです。
自然と触れ合いながら鑑賞・学び・釣り、焼きますも堪能できる『富士養鱒場』。楽しみ方は無限大です。
静岡県水産技術研究所 富士養鱒場
住所:富士宮市猪之頭 579 -2
TEL: 0544-52-0311
営業時間:9:00~16:30(入場は16:00まで)
休日: 年末年始(12/29~1/3)を除き無休
利用料金:大人300円 子供100円