浦和レッズ、勝ち切れない状況が続き、京都に引き分けて今季11引き分け目
明治安田生命J1リーグ第20節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに京都サンガを迎え入れての一戦となった。浦和レッズは前節、ガンバ戦で終了間際に追いついて何とか引き分けに持ち込んだものの、攻撃の迫力が未だ出せない状況が続いている。
試合は、早々の10分に動く。ペナルティーエリアの競り合いの中で、DF岩波が京都のDFメンデスに倒され、VARチェックが行われて浦和レッズにPKが与えられた。このPKをMFダヴィド・モーベルグが決めて、浦和レッズが先制点を決めた。さらに37分、浦和レッズのFW松尾佑介を京都のDFアピアタウィアがペナルティーエリアで倒して、またもやPKが与えられる。このPKをMFダヴィド・モーベルグが蹴るが、このキックはGKに弾かれてしまいゴールとはならなかった。
後半に入り、早々に京都が追いつく。54分、コーナーキックをMF武富孝介がヘッドで決めて同点に追いついた。さらに56分、ビルドアップのミスから京都がショートカウンターを発動。MF山田楓喜が決めて京都が立て続けのゴールで逆転に成功した。
しかし58分、浦和レッズも反撃に出る。MFダヴィド・モーベルグがMF岩尾憲から早いリスタートで蹴ったロングボールを受けると、相手DFWを翻弄して左足を振り抜き、同点ゴールを決めて2-2とした。このゴールが、浦和レッズ通算1500ゴール目となった。その後、浦和レッズが何度か決定機を作り出すも、なかなか決めきることが出来ず、2-2の引き分けで試合は終了した。これで浦和レッズは今季11引き分け目で、勝ち切れない状況が続いている。
試合後に、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「PKが2つあって、そしてチャンスもゴールが入ってもおかしくない形があった中で獲れなかったということがありました。が、今回のこの内容で勝ち点3を獲れなかったことは心配すべきことだと思う」と試合を振り返り、引き分けの結果を悔やんだ。
怪我から復帰して初のフルタイム出場となった酒井宏樹選手は「攻撃陣が2点取ってくれたのに、2失点するのは守備陣としては不甲斐ない。サポーターもフラストレーションがたまっていくのは、僕らの責任でもあるのでそこはしっかりと満足して帰ってもらえるように現場が結果を出すしかないと思います」と、厳しい状況を受け入れて、前に進む決意を誓っていた。