京橋中央商店街で長く営業してこられた魚屋「森岡商店」が惜しまれつつ引退。2023年3月から「西山商店」として、新しく、若い大将のお店になっています。

大将は元日本料理の料理人、今も卸売市場にパイプをもち、

このあたりではちょっと見ない高級魚、アコウやハナフエダイが入荷していることもあり、見るだけでも楽しめます。本当に見るだけなのだけれども。

目の前で

豪快に炙り

捌き

本まぐろの希少部位、脳天、目の奥、目の周り、カマのあぶり、「まぐろ4点セットです～時々しかないですよ～」600円。何かの間違いじゃないかと思うくらいお安いお値段…買えたのは幸運でした。

これはマグロ？　本当にマグロ？（捌くの見てたけど）ここはどこ？海の側の民宿？（京橋ですが）

前日までの予約が必要な「まぐろ弁当」は本マグロが部位ごとにたくさん入っていて、まさに贅沢なまぐろ尽くし。お値段はこちらも目を疑う1000円…安い安すぎる。そして「まぐろ弁当」とか「まぐろ4点セット」とか名前軽すぎる。もっとこう、ありがたみの増すような感じに…

「いや、いいんですよ、うちらにとってはまぐろと言えば本まぐろなんで」そうなのか。無知ですみません。美しいお刺身のあしらいは、練わさびがたっぷり、菊はもちろん生花、紅たでもきれいですね。大根けんも大将がせっせと切っています。「今日は忙しくてけんが切れなかったからお刺身を並べられてなくてアハハ」いや、それは並べましょうよ…けんにも拘るんですか…

心は料理人とおっしゃる大将の、海の幸の手作りのお惣菜。良い素材で、良いお味で、安い！

上品な味です。市販のお惣菜がもし

安心できる素材で美味しくて安ければ、自分で作らなくていい！　思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか…根掘り葉掘り聞いてきました。「巷で話題の化学調味料についてはどのようなスタンスで？」「僕は使わないわけじゃないけど、その料理に不要だと思えば入れません。例えばこのバイ貝、旨味が強いので、さらに大根で旨味をプラスして化調は入れてません」

新鮮な素材を求めに行くのも良し、料理人のこだわりのお惣菜を買いに行くのも、ちょっと贅沢なお弁当をゲットするのも、お料理のコツを聞くのも良し。口コミで既に人気の「西山商店」。京橋の商店街の新しい魚屋さんは食卓を変える力があります！

※　閉店されたようです。残念です。

西山商店　 大阪府大阪市都島区東野田町５丁目９−１６