Yahoo!ニュース

【土浦市】学生時代の懐かしい味が映えサンドとしてSNSで話題に。春雨サラダのぷちぷち感にハマる人続出

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

SNS映えするフルーツサンドがブームになっていますが、見た目だけじゃなくて味もおいしいサンドイッチ専門店が土浦にはあります。その名も「手作りサンドイッチの店つじや」。市民のソウルフード的なサンドイッチや学生時代を思い出す懐かしいサンドイッチ、またInstagramで人気に火がついたサンドイッチも!

地元の人たちの熱い声援にこたえて2年半前に小売店を再オープン!

「手作りサンドイッチの店つじや」のサンドイッチは、土浦やつくばの大型スーパーでも取り扱われているのでご覧になったことがある方も多くいるのではないでしょうか。

土浦市真鍋にあるお店は、その拠点となる場所で唯一の実店舗。

周囲には学校が多いことから、朝食を買いにくる学生さんや部活帰りの学生さんもお腹を満たしにやってきます。また、懐かしい味を楽しみにやってくる常連さんやInstagramでお店の存在を知って他県から訪れるサンドイッチ好きも多く訪れています。

サンドイッチのお店としてオープンしたのは今から約50年以上も前のこと。その以前も「つじや商店」として、今でいうところのコンビニエンスストア的な存在として地元の人たちに愛されていたそうです。

お店の界隈にお住まいの方はご存じだと思うのですが、実は15年ほどお店を閉めていた時期がありました。それは先にお伝えした大型スーパーに商品を卸す量が増えて、さらにドラマなどのロケ弁としての注文も多くあったため、接客が煩雑になる可能性があるからと店を閉めて、作ることに専念していたのです。しかし、「つじや」の味を愛する常連さんたちからの熱い声援を受けて約2年半前に小売りを再開。シャッターが開いた瞬間の常連さんたちの嬉しさが目に浮かぶようです。

「お客様との会話から、あ、今こんな具材が求められているのかなとニーズが見えるのでお店を再開してよかったなと思います。せっかくお越しいただくのですからできたての味わいを楽しんでほしく、作り置きをしないで少しずつ作って都度ショーケースに並べています」と、店長の辻さんはお店で買うサンドイッチのおいしさの秘訣を教えてくれました。

大きすぎず小さすぎずのショーケースにはさまざまな種類のサンドイッチがたくさん並んでいるのですが、あれよあれとよ売れていきます。商品が売れたら作って補充。具材の鮮度が良く、パンがやわらかいのはこうしたお店のスタッフさんたちの努力のたまものだったのです。

50年以上ものロングセラーも! 人気&期間限定のおすすめサンドイッチ5選

お食事系、揚げ物系、スイーツ系とさまざまなメニューのサンドイッチがあってどれを選んでいいのか迷ってしまいます。この記事では、「手作りサンドイッチの店つじや」といえばの看板サンドイッチ、そして期間限定のおすすめサンドイッチを中心に厳選して5つの商品をご紹介します。

れんこんの甘み、焼き肉のジューシーさがたまらない!

【期間限定】焼肉れんこんサンド680円

お食事系サンドイッチからのおすすめは、期間限定の「焼肉れんこんサンド」です。「手作りサンドイッチの店つじや」で扱っているサンドイッチの中で680円は高いほうなのですが、食べればわかるこのお値段設定。ボリューミーでとにかく食べ応えがあってこれだけで十分な食事になるほどです。

封を開けるとよくぞここまで我慢してましたと褒めてあげたくなるくらい縮こまっていたレタスがぼわんと広がります。

新鮮でさわやかなレタスの香りに守られるように厚みのあるれんこんと味付けした焼肉が顔を覗かせています。大きな口を開けていただくと、まず驚くのはこのれんこんの甘みです。

食感だけでなくれんこんのおいしさを存分に堪能できます。

「土浦でれんこんを作っている生産者さんから譲っていただいているのですが、この時期が一番甘くておいしいんです。だから期間限定でお出ししています」と辻さん。甘辛いタレに付け込んだ焼肉との相性も抜群で、幸せすぎて顔がほころんでしまいます。

みねおばあちゃんが50年以上前に考案した看板メニュー

つじやみねサンド340円

「手作りサンドイッチの店つじや」といえばのサンドイッチがこちら。つじやみねサンドです。パッケージのシールにもあるように具材ははるさめです。私が初めてこのサンドイッチを目にしたときに「サンドイッチに春雨? それおいしいの?」とあやしんでいたのですが、一度食べてしまうとハマるまでに時間はそうかからず、今では少なくとも月に一度は食べているサンドイッチです。

開封するとまたもやぼわんとこのボリューム感。あまりの具材の多さに自立が困難なほどです。

春雨をサンドイッチに挟んだらおいしいんじゃないかと考案したのは、辻さんご夫婦のおばあちゃんにあたり、つじや初代店主でもある、みねおばあちゃん。そう、「つじや」のみねおばあちゃんが考えたサンドイッチだから「つじやみねサンド」なのです。

元々はこうしたドックパンとして販売されていたそうで、お店の再開とともにこのドックパンも復活! つじやみねドック(300円)のほかに焼きそばマヨドック(300円)もあります。

ドックパンがはちきれそうなくらいにぷちぷち食感の春雨サラダがサンドされて、中央には黄身の旨みたっぷりの玉子サラダ。

こちら断面図。具材がぎゅうぎゅうなのがおわかりいただけたでしょうか。ちなみにこのドッグパンなのですが、昔ながらのコッペパンとは違い、バゲット風のカリカリ感、そして甘みが美味。進化したドックパンは、数量は少ないですがあったらぜひ試してほしい一品です。

コーンフレークのざくざく感が楽しい

【期間限定】チョコといちごのサンド580円

スイーツ系の期間限定メニューより「チョコといちごのサンド」です。今ではいちごを具材にしたサンドイッチは市民権を得ていますが、「手作りサンドイッチの店つじや」では何十年も前からいちごなどのフルーツをサンドした商品を作っていたのです。

「チョコといちごのサンド」は、そうしたフルーツ系サンドイッチのおいしさを知り尽くした「手作りサンドイッチの店つじや」だからこそ行き着いた甘みと酸味が一体化した商品。ビターなチョコレートにコーンフレークが練り込まれているのでざくざく感が楽しく、しっとりとした生クリームとのコンビネーションが最高です。イチゴはそんな甘みにきりっと感を引き立てる役割。パンの側面にはうっすらとカスタードクリームも敷かれていて贅沢な味わいです。

旬のいちごを惜しむことなくたっぷりと。

【期間限定】いちごのサンド680円

サンドイッチ専門店がいちごサンドを作るとこうなります、という答えを見せつけられたようなサンドイッチがこの「いちごのサンド」です。

開封するとボロンとこぼれてしまうのではないかと思うくらい大きな粒のいちご。コクのある生クリームと薄く敷かれたカスタードクリーム、そしていちごとパンのハーモニーはなんとも素晴らしいです。冬に旬を迎えるいちごですが、今後は品種別のいちごのサンドの販売も予定しているそうなのでいちご好きはぜひ何度もお店を訪れてみてほしいです。

シロップ漬けのフルーツの甘みが最強!

フルーツサンド380円

スイーツ系のサンドイッチの中で一番人気があるのがこちらの「フルーツサンド」です。なんといってもこの色合い。見ているだけでわくわくする華やかさがあります。

「手作りサンドイッチの店つじや」のフルーツサンドの特徴はシロップ漬けのフルーツを使っていることです。フルーツの酸味にシロップの甘みが合わさり、どこか懐かしい味わいがたまりません。380円と値段もお手頃なので、ケーキの代わりにフルーツサンドを買って手土産として大切な人に差し上げるのも一案です。

「手作りサンドイッチの店つじや」のサンドイッチは、なんといっても具材のおいしさにあります。定番メニューのほかに期間限定のメニューも数多くつくっているので、月に一度は訪れてみるとまた新しい発見があるはずです。

店舗情報
手作りサンドイッチの店つじや
住所:茨城県土浦市真鍋6-7-40
電話:080-9219-1578
営業時間:7:30~16:00
定休日:無休(年末年始を除く)
駐車場:あり(無料)
ホームページ:https://tsujiya.biz/
Instagram:tsujiya_sandwich

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

コイケケイコの最近の記事