【パーソナリティ障害の人 と 性格が悪い人の違い】を心理カウンセラーがわかりやすくお教えします。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「パーソナリティ障害の人と性格が悪い人の違い」というテーマでお話したいと思います。
パーソナリティ障害とは、すなわち人格障害のことなのですが、ここでよく「パーソナリティ障害の人と、性格が悪い人は、どこがどう違うのか?」というご質問をもらうのですが、はじめに、「パーソナリティ障害には、いろいろあります」というお話から始めていきたいと思います。
パーソナリティ障害には、風変わりな様子を特徴とする、妄想性パーソナリティ障害、シゾイドパーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害。
演技的、感情的な様子を特徴とする、反社会性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害。
不安や恐れを抱いている様子を特徴とする、回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害。
等々があります。
で、今言った、「パーソナリティ障害の人と性格が悪い人との決定的な違いは何か?」と言いますと、それは「質と量が違う」ということになろうかと思います。
たとえば、自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分のことが好きで、自尊心が高いくせに、その自尊心がもろく、常に賞賛される必要性を持ち、自分に対して幼児的な万能感を持っているのですが、性格が悪い人に比べると、その量が圧倒的に多いのです。
すなわち、パーソナリティ障害の人は、性格の悪い人に比べると、自尊心が非常に高いくせに、その自尊心が非常にもろい等、特徴が大変に顕著であるということになります。
そして次に、質の問題ですが、パーソナリティ障害の人は、ときに、想像を超えたようなことを言ったりしたりします。それが性格の悪い人との違いです。性格の悪い人は、ある意味、安定しています。性格の悪い人は、「やっぱりね、やっぱり性格悪いね」という感じであり、誰からも似たような評価をもらうことが多いのですが、パーソナリティ障害の人は、「まさかあの人が、そんなことをするなんて!」と周囲を驚かせるようなことを言ったりやったりします。私たち凡人の想像を超える言動をする、それがパーソナリティ障害の方が持つ特徴です。
もう1度言います。
パーソナリティ障害の人と性格が悪い人との決定的な違いは、質と量です。
量で言えば、パーソナリティ障害の人は、障害の症状や特徴の量が多く、
質で言えば、パーソナリティ障害の人は、健常者には、想像できないこと、理解できないことを言ったりやったりするということになります。
おわかりいただけたでしょうか?
性格の悪い人は、どこに行っても嫌われることが多いのですが、
パーソナリティ障害の人は、いっときは、もしくは一部の人の間では、評判が良かったりします。それが性格の悪い人とパーソナリティ障害の人の違いです。
というわけで、今日は、「パーソナリティ障害の人と性格の悪い人の違い」というテーマで、お話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。