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【高野町(高野山エリア)】擬態の名人を見つける。「森の忍者」と呼ばれているらしい

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

高野山に上がる途中でナナフシ発見。

ナナフシを探していた訳ではなく、薬用植物を調べていたら、たまたまマタタビのつるに擬態していました(何の種かは分かりません)。

擬態しています。マタタビを採集しようと思って近づいて初めて気づきました。ちなみに上側が頭
擬態しています。マタタビを採集しようと思って近づいて初めて気づきました。ちなみに上側が頭

森の忍者はスリムです
森の忍者はスリムです

ナナフシとは
ナナフシ目に属する昆虫の総称。草食性で、木の枝に擬態した姿が特徴的。「七節」の「七」は単に「たくさん」という程度の意味で、実際に体節を正しく7つもっているわけではない。
細長い体で、その姿は葉や枝などの植物体に擬態している。また、硬い卵殻に覆われた卵も植物の種子に似ている[3]。体長は数cmから50cmを超えるものまでさまざま。日本には15 - 20種類程度が生息していると言われている。

防御手段の一つとして、敵に襲われた際に脚を自ら切り離す自切を行う種が多い。失われた脚は、自切が若齡幼虫時に行われたものであれば、脱皮とともに再生していくが、成長段階の終わりに近い時期の自切ほど再生され難く、終齡幼虫・成虫での自切は再生されない。

ナナフシは自重の40倍の重量を運搬することができ、従来は自重の1/20程度の重さしか運べなかった産業用ロボットを改良するためミュンヘン工科大学などで幅広く研究され、ナナフシモデルと呼ばれる6脚ロボットが開発されている。(Wikipediaより抜粋)

擬態のスペシャリストだからなのか、私の目がポンコツなのかは分かりませんが、昆虫館や博物館と三重県名張市以外で生きた個体を見つけたのも和歌山で見つけたのも初めてで、ちょっと嬉しい。

今回は横から見れたので見つけられましたが、正面や上空から見ると、確かに見分けが付かないかも。さすがプロ。

調べてみると、高野山にはコウヤナナフシというのがおり、和歌山県にとって貴重な種類のようです。ただ、研究はあまりされていない模様。

※ナナフシの森HP内のコウヤナナフシ情報飼育記録情報

和歌山県レッドデータブックよりコウヤナナフシ
・学術的重要(SI)
・エダナナフシ、クマモトナナフシ及び未記載の近似種が多く、区別は難しい。
・高野山が模式産地。和歌山県の他、奈良県及び徳島県から記録されている。

コウヤ●●と名前の付いている植物の方が多いですが、昆虫にも、コウヤホソハナカミキリ、コウヤササキリモドキなどがあるようです。

千年以上宗教を守り続ける間に固有の生態系が生まれているのは面白いですね。

見つけた個体は足を自切していたので、そのまま現場に戻しました。

頑張って生きて欲しいです。

あまりに器用に歩いていたので初め4本足の昆虫に見えましたが、よく見ると頭部下の前足2本を失っていました
あまりに器用に歩いていたので初め4本足の昆虫に見えましたが、よく見ると頭部下の前足2本を失っていました

地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。社会教育士 (橋本市/高野町/かつらぎ町/九度山町 担当)

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