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23歳のクローザーが通算100セーブの最年少記録を更新。29歳のクローザーも最年少の300セーブ目前

宇根夏樹ベースボール・ライター
ロベルト・オスーナ(左)とラッセル・マーティン Apr 10, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 K-Rod(ケー・ロッド)として知られるフランシスコ・ロドリゲスは、100セーブ、200セーブ、300セーブ、400セーブのいずれにも、史上最年少で到達した。それぞれ、24歳、26歳、31歳、34歳の時だ。これらの記録は、今シーズンが始まるまで、どれも破られていなかった。

 だが、4月10日、23歳のロベルト・オスーナ(トロント・ブルージェイズ)が100セーブに達し、K-Rodの記録を更新した。さらに、300セーブの最年少記録も風前の灯だ。29歳のクレイグ・キンブレル(ボストン・レッドソックス)があと6セーブとしている。5月28日の誕生日までにたどり着けなくても、キンブレルはK-Rodの到達時より1歳若い。

 オスーナは2015年に20セーブを挙げ、過去2年とも35セーブ以上を記録している。キンブレルは7年連続30セーブ以上。そのシーズン平均は41.4セーブだ。このままいくと、200セーブと400セーブの最年少記録からも、K-Rodの名前は消えるかもしれない。

 とはいえ、そうなったとしても、K-Rodのキャリアが色褪せるわけではない。また、K-Rodはまだ、キャリアに終止符を打ってもいない。開幕直前、フィラデルフィア・フィリーズのロースターに入れなかったK-Rodは、自ら解雇を選んだ。他の球団で投げる機会を探している。現在、K-Rodは36歳だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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