2024年度Q1の純増数トップはau(KDDIなど)に(2024年6月末携帯電話契約数)
電気通信事業者協会(TCA)の発表によれば、2024年6月末時点の携帯電話の契約数は主要3社(NTTドコモ、au(KDDIなど)、ソフトバンク)合計で2億1021万600件となり、前四半期比で1.0%のマイナスを示した。純増数ではau(KDDIなど)が67万2700件の増加で、主要3グループ中トップの座を確保することとなった。NTTドコモは17万9500件の増加で第2位、ソフトバンクは306万8000件の減少で第3位のポジションについている。
2024年6月末時点の主なデータは次の通り。
・携帯電話3社全体……2億1021万600件
・事業者別
NTTドコモ……9011万9300件(+17万9500)
au(KDDIなど)……6848万500件(+67万2700)
ソフトバンク……5161万800件(-306万8000)
2015年度第1四半期(4~6月分)では、いくつかの大きな動きがあった。以前は「ソフトバンクモバイル」と表記していた会社が「ソフトバンク」に変更。これは2015年4月以降の各種状況変化に伴うもので、
・2015年4月…ソフトバンクモバイルがソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイル(旧イー・アクセス)を吸収合併
・2015年7月……ソフトバンクモバイルが商号をソフトバンクに変更
といった流れとなる。これにより、2014年第4四半期まで非開示扱いだったワイモバイルの契約数がソフトバンクモバイルに加算されることになり、前四半期比が大幅に増加、さらに名前がソフトバンクモバイルからソフトバンクに変更となった次第。該当四半期で増減グラフにおいてソフトバンクの前四半期比が大きく増加しているが、突然同社の携帯電話の新規契約者数が大幅に増加したのではなく、別会社扱いだった非開示契約者数分が加算されたまでに過ぎない。
今四半期ではソフトバンクにおいてけた違いの減少が生じ、3社合計の契約数の増減に大きな影響をおよぼし、グラフでも特異な現象として映るほどとなっているが、これは【3Gサービスを4月15日に終了】にもある通り、ソフトバンクが2024年4月15日に原則として3Gサービスの終了をした結果である。同社の投資家向け説明会(2025年3月期・第1四半期)でも、「主要回線は、3Gサービス停止影響で純減 スマホは市場の流動性が高まる中、純増を継続」との説明がある。
今回発表された値を基に、3社間のシェアに関する現状を算出したのが次のグラフとなる。
NTTドコモが最大数を維持しているのは以前から変わりないが、過半数はすでに割っており、ソフトバンクとau(KDDIなど)が合わさればNTTドコモを超える値を示す状況に至っている。四半期前の状況と比較すると、NTTドコモがプラス0.53%ポイント、au(KDDIなど)がプラス0.66%ポイント、ソフトバンクがマイナス1.19%ポイントとなっている(小数点第三位以下は四捨五入されるため、すべてを足し引きしてもゼロにはならないこともある)。
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