PayPayポイント運用でこれだけは知っておきたい注意点、デメリット
PayPayポイント運用が人気ですね。ポイント投資家として、もちろん私も取り組んでいます。PayPayポイントを使って投資ができるというのは非常に魅力的です。
・手数料無料
・普通の株より税制上有利(一時所得扱い)
こういうメリットもあって、私も積極的にPayPayポイント運用を活用しています。
とはいえPayPayポイント運用にも欠点があります。その最大のデメリットは「手数料(スプレッド)」と「権利落ち」という存在です。知らない方も多いと思いますので
PayPayポイント運用ではスプレッドコスト(手数料)が設定
- 100円以上の追加をすると1%分の手数料(スプレッド)が課される
- 100円未満の追加の場合は手数料無料
- 引き出し(売却)時は手数料不要
買い付け時に1%の手数料が発生するというわけですね。このコスト自体は絶対的にダメというわけではないですが、個人的にはポイント運用で手数料を取られてしまうのは残念という認識です。
ちなみに、このスプレッドコスト(手数料)は次に紹介するデメリットである「権利落ちが補填されない」という点と組み合わさることでさらに残念なことになります。
PayPayポイント運用は権利落ちの補填がされないため、普通に投資をするよりも年数%パフォーマンスが低下する
もう一つはPayPayポイント運用にはポイント運用ならではデメリットがあります。それは「権利落ち」です。これがあるため、ポイント運用は普通の投資のようにずっと入れっぱなしにすると少しだけ損をしてしまいます。
たとえば、ある株式があり毎年1回5円の配当金を出すとします。配当金は9月30日の時点の株主に配られるとしましょう。さて問題です。この会社の株価は10月1日にどう動くでしょうか?
理屈で考えるとこの会社の株価は10月1日は5円値下がりして始まります。
なぜならその会社の価値は1日で大きく変動することはない一方で、9月30日の株主と10月1日の株主の大きな違いは「5円の配当金がもらえるかもらえないか」という違いしかないためです。
ただ、この下落は投資家にとっては普通は問題ありません。なぜなら9月30日~10月1日に株を保有し続けて5円下がったとしても5円分は配当金として受け取ることができるからです。
一方で「ポイント運用」についてはこの問題は大きくなります。なぜなら、ポイント運用は見た目の数字でしか評価をせず、その一方でポイント運用では配当金は出ないからです。つまり、配当金(分配金)分はマルっと胴元に取られてしまうことになるわけです。つまり、ポイント運用では権利落ち分だけ確実に損をすることになります。
意外とこのデメリット(欠点)は周知されていないようです。
権利落ち問題自体は回避可能
とはいえ、この権利落ちは年に2回~4回くらいですので、その権利落ちのタイミングで一旦売却(ポイント運用を停止)すれば回避することが可能です。
私も毎回指摘していますので、PayPayポイント運用の権利落ち回避にお役立ていただけるかと思います。
なお、このPayPayポイント運用に限らず、dポイント投資、StockPointなどのポイント運用サービスでも権利落ちは発生します。詳しくは「 ポイント運用で本当に怖い権利落ち(配当落ち・分配落ち)と対策 」の記事で紹介しています。
手数料があるので回避できても再投資の時にマイナスになる
ここで問題になるのがPayPayポイント運用の一つ目のデメリットで紹介をした「手数料」です。追加時に1%の手数料がかかりますので、権利落ちを回避して抜いたポイントを再度追加しようとすると1%の手数料がかかってしまいます。
権利落ちのたびに出し入れをすればそのスプレッド分だけでも大きなコストになります。
PayPayポイント運用は短期にも長期にも向かない
以上の2点からPayPayポイント運用は基本的に短期運用にも長期運用にも向かないという変な仕様になっています。
長期運用するなら普通に米国ETFや投資信託として購入しておく方がコスト面で優秀になります。とはいえ、この状態になってもユーザー数は確実に増えているようなので、お手軽に投資できるという面は多くの人にとってよりよいものに見えているのかもしれませんね。
また、公式サイトは煽りすぎ、あくまでも結果が良かっただけ
デメリットというわけじゃないのですが、PayPayポイント運用に限らず、最近スタートしたポイント運用サービスは公式サイトで煽りすぎです。
「ポイント運用」ユーザーの96.2%(※2021年7月27日時点)がプラス運用中です
というように、運用によって利益が出ているということが強調されています。しかしながら、この表現は注意です。なぜなら、そりゃ相場がいいからねという話です。
PayPayポイント運用は2020年4月15日にサービスを開始しています。その期間のPayPayポイント運用が投資対象にしているS&P500のチャートは以下のような形になっています。
赤枠で囲っている部分がPayPayポイント運用が始まってからのチャートです。綺麗な右肩上がりですね。これは、PayPayポイント運用が投資手段として優れていたというわけではなく、相場が良かったからです。
公式サイトはやや煽りすぎな感じがします。
PayPayポイントには独自の攻略術もある
このように注意点もあるPayPayポイント運用ですが、実は独自の攻略要素もあります。リアルタイムに変動するPayPayポイント運用ですが、そのリアルタイム性を活かした少しだけ得する運用が可能だったりします。
それは毎週月曜日の相場変動開始時の投資です。
PayPayポイント運用は土曜日、日曜日は参考にする指数がないため変動しません。変動再開は月曜8時(サマータイム中は7時)です。この間に相場に大きな影響をあたえる事柄が発生したとき、それを利用することでちょっとした後出し投資が可能になります。
週1回だけの攻略要素なのでそんなに多用はできませんが、ちょっと試してみるのも面白いと思います。毎週の情報更新は以下の記事で発信しています。
参考: 【PayPayポイント運用】毎週月曜日朝8時(7時)のギャップを利用したPayPayボーナス運用攻略
筆者について
しょうこちゃん(@showchan82)
ポイ活(ポイント活動)をしながら、それを投資に回すポイ活投資を実践しているポイント投資家。ポイ活というとお特に買い物をする、というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、貯金や資産運用(資産形成)にも強く役立てることができるんです。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。
ブログ:ポイント投資の攻略ブログ
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