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エンジェルスでタイトル獲得の可能性があるのは大谷だけじゃない。イグレシアスはトップと2セーブ差

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、M.スタッシ、R.イグレシアス、大谷 Aug 30, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、9月21日にシーズン45本目のホームランを打ち、トップのブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)との差を1本とした。9月22日のエンジェルスの試合は、これを書いている時点では、まだ始まっていない。ブルージェイズは試合を終え、ゲレーロJr.のホームランはなし。ロイヤルズの試合は、雨天順延となった。

 今シーズン、タイトルを獲得する可能性があるエンジェルスの選手は、大谷だけではない。ライセル・イグレシアスは、ここまで32セーブを挙げている。トップのリーアム・ヘンドリクス(シカゴ・ホワイトソックス)とは2セーブ差。彼らに次ぐ3位は、28セーブのアロルディス・チャップマン(ニューヨーク・ヤンキース)だ。

 ヘンドリクスとイグレシアスの成績は、よく似ている。ヘンドリクスは、63登板で65.0イニングを投げ、奪三振103と与四球7、防御率2.77。イグレシアスは、60登板の65.0イニングで、奪三振96と与四球12、防御率2.63だ。セーブ成功率も85.0%(34/40)と86.5%(32/37)なので、ほとんど変わらない。

 変化球は同じではなく、ヘンドリクスはスライダーとカーブ、イグレシアスはスライダーとチェンジアップを投げる。また、年俸は1100万ドルと912万5000ドル。大きくは違わないものの、ヘンドリクスが3年5400万ドルの1年目であるのに対し、イグレシアスは3年2412万5000ドルの3年目。今シーズンが終わると、イグレシアスはFAになる。年齢は32歳と31歳だ。

 2人とも、これまでにタイトルを獲得したことはない(ゲレーロJr.とペレスに、大谷もメジャーリーグではそうだ)。ホワイトソックスとエンジェルスは、ともに151試合を終えている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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