【ハッケン!土浦まち歩き】城下町・中城界隈その1~旧水戸街道沿いの商都として栄えた町
Yahoo!クリエイターズプログラムにおいて土浦市の情報配信をスタートしてまもなく100本目を迎えようとしています。
おいしい食べ物や名産品、アクティビティなどなど、今後も明日出かけてみたくなるような楽しい情報をお届けしてまいりますが、その一方で住んでいながら意外に知られていない街の歴史に迫る連載も始めます。
題して「ハッケン!土浦まち歩き」。
月に一度、土浦市内のある通りや町を土浦市立博物館の学芸員さんとともに訪れて、のんびりと散歩をしながらその場所の歴史を探っていきます。
記念すべき第一回目に訪れた地は、蔵造りの街並みが印象的な土浦市の城下町「中城通り」です。今週は中城通り全体にまつわるエピソードに加えて注目のスポット4か所、さらに土浦愛にあふれるイラストレーターのかえるかわる子さんによる思い出をイラストで振り返る記事もお届けします!
「中城界隈編その1」は、中城通り全体にまつわるお話からスタートです。
商都として栄え、旧水戸街道の宿場町として発展した「中城通り」
土浦駅西口より徒歩約10分。
中城通りは、江戸時代に築かれた土浦城のお膝元に位置する通りで、この界隈は「中城町」と呼ばれていました。
江戸と水戸を結ぶ幹線道路として、五街道に次いで重要な存在であった水戸街道沿いにあったことから宿場町として栄え、多くの旅籠(旅館)があったそうです。
また、土浦は霞ヶ浦を利用した水運の拠点でもあり、街道の両側には隙間がないほどに商家が並び、商都としての栄華を極めました。
ご紹介が遅くなりましたが、今回の土浦まち歩きで中城通りを案内してくださるのは、土浦市立博物館の学芸員・木塚久仁子(きづかくにこ)さん。史料から見る土浦の歩みだけでなく、木塚さん自身が街のあちこちを訪れて土浦を生きた人々の足跡、暮らしをたどる活動も積極的に行っているので、街中で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
そんな木塚さんにこのたびお願いしたのは「1時間で中城通りの歴史を垣間見ることができて、楽しめること」。
そのお題をもとに木塚さんをはじめ、土浦市立博物館の学芸員の方がご提案してくれたのは、中城通りが商都として栄えた面影を垣間見ることのできるスポット巡りです。
<ハッケン! 中城界隈寄り道スポット>
退筆冡の碑(土浦市指定文化財)
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土浦まちかど蔵・大徳(国登録有形文化財)
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(中城通りの道の不思議)
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中城天満宮
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矢口家住宅(矢口酒店/県指定文化財)
素通りで歩くと4か所で10分にも満たない程度の短いルートにもかかわらず、1か所ごとのディープな物語や伝説が面白すぎて1時間でも足りないくらいの充実度。明日は、最初に寄り道したスポット「退筆冡の碑」について触れていきます。