【橋本市(高野山エリア)】SLを保存する。子供の頃本で見て、実物が目の前にあって、自分の手で関われる
明治5年(1872年)10月14日新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通したことを受け、平成6年(1994年)、その誕生と発展を記念し、10月14日が「鉄道の日」と定められました。
ということで本日は鉄道の日!
9/1に配信した、サカイキャニングスポーツパーク(橋本市運動公園)の敷地内に静態保存されている「蒸気機関車C57 110号機」について、第2回目のレポートです。
ちなみに前回の記事はコチラ↓
【橋本市(高野山エリア)】見るもガッカリ・恥ずかしいと言われていた蒸気機関車を、守る!
まずは、前回の記事を読んで頂いて、実際にC57 110が走行していた三重県地域の方、及び蒸気機関車を残したいという熱い想いのある県外の方から写真提供やコメント頂きました。ありがとうございます。某大手のメディアさんも現場に動画取材に来られていて、こちらの記事を読んで頂いていたようでびっくりしました。
本日は、そのSLを修理・整備されている「蒸気機関車を守る『保存鉄』」の方と作業風景をご紹介。
※「保存鉄」とは、蒸気機関車(SL)の車両保存に取り組む愛好者のことを指す愛称・敬称。
有田川鉄道公園(有田川町)や根来SL公園(岩出市)の蒸気機関車の修理や保守運転なども手掛けられた経験者の方が、(施設管理者の許可の上で)無償ボランティアで今年の3月末から定期的に来られて、ほとんど知られずに、少しずつ修理を開始されています。
どんな方かと言いますと、
- 現在は県内の違う場所に住まわれているものの、ご出身は橋本市。
- 今回のC57 110に関わったきっかけは、自分が小さな頃からこのC57 110を見ていて、段々とボロボロになっていく姿を見ていて悲しく、何かできたらという想いから。
- SL愛歴は30年くらい
- 鉄道マンの父親の影響を受けてSL好きになる。子供の頃からSL好き
- SLはカッコイイ(私もそう思います!)
- SLは動かすのも修理するのも、世話が焼けるけれど、その分愛着がわきやすい
- SLをいじる技術については、中学生の時図書館でSLの書籍があり、そこにあった断面図を勉強するところから始めて、あとは独学で勉強した
※図書館が一人の少年の人生に大きく影響を与えて今につながる、なんて図書館もスゴイ。 - 日本各地に撮り鉄旅が好き
- 鉄道模型を集め出したのは大人になってから。しかもSLはほとんど無く、それ以外がメイン。SLは現物の方が良い
- SLの修理については、部品が無くて探し回ったり、肉体労働だったりと全体的にしんどいことの方が多いが、SLに関われることが楽しい、嬉しい
- 個人的な想いとしては、このC57 110をまずはキレイにして、人に見てもらえるようにしたい。そして次は、産業革命を支えたSLのアナログの良さを子供たちが楽しめたり、様々な人への学びの場にできたら・・・
という方です!
現在の作業内容
まずははがれてきた塗料やサビを削って、錆止めを塗って、仕上げの上塗りをする・・・という工程を実施中で、その最初の塗料やサビを落とすだけでも広い面積なのと、分解できるものは分解してパーツも中も一個ずつ(この1個のパーツが重いモノは数十キロもあったりもします)掃除・サビ削りをされており、細かくて根気のかかる大変な作業になっています。
更には真夏の炎天下の高温の中、作業服とマスクと手袋で防護しながら作業されていました。
ただ公園に立っているだけでも体力が奪われるような状態なのに、その作業には頭が下がります。
何か応援できることはないのかなぁと探りつつ・・・、今回はここまで。
今後とも随時このSL情報を発していきますので、皆様引き続き宜しくお願い致します。
【写真募集しています】
昭和50年代から橋本駅に静態保存されていたこのSLの、橋本市に来てからの写真を探しています。
ネガでもプリントでも情報あったら是非以下までお寄せ下さい。
saikoro3+news@gmail.com(筆者・田中)
――――――――――――――――――――――――――
「蒸気機関車C57 110号機」
住所:和歌山県橋本市原田653−3 サカイキャニングスポーツパーク内
※一般の方のフェンス内への入場はできません