【東大阪市】生駒山にて万葉植物による秋見つけ!
皆さんは万葉植物をご存知ですか?大昔の人が読んだ和歌を編集した「万葉集」に出てくる植物のことを指す言葉です。生駒山には、万葉集に沿って楽しむことができるスポットがあり、今回はその中でも、「万葉植物展示園」で秋の雰囲気を感じてみたいと思います!
「万葉植物展示園」は、ハイキングコース「神津獄コース 」を登りきったところにあります。ここでは、万葉植物に因んだ植物が沢山植えられており、四季折々の植物を感じることができます。今回は、ここで秋の気配を感じてみたいと思います。
まず、目に入ったのは、真っ赤に花を咲かす「彼岸花」です。この植物は、9月下旬から見頃をむかえます。
この彼岸花に関係する和歌は、有名な「柿本人麻呂」をはじめ、多くの人が詠んでいます。特に、「曼珠沙華」と表現されていることが多く、天上の花を意味し、夕日などに例えられていたそうです。
続いては「ススキ」です。実はこの植物も万葉植物の1つであり、「高市黒人」の句が有名です。ススキの見頃も9月下旬ごろからです。
生駒山は涼しく、風通しもいいので、ススキを綺麗に観察することができますよ。緑の茎と金色の穂によってできる空間が本当に美しいですね。特に早朝は、陽の光が綺麗に差し込んできてなんとも言えない光景を楽しむことができます。
今回は、この季節の万葉植物を巡りましたが、そのほかにも「ケヤキ」や「ミツマタ」なども植えられています。「ミツマタ」は春になると綺麗な黄色い花を咲かせるので、是非みにきて欲しいです。
また、もう少ししたら、あたり一面「栗」が道端に落ちてくるようになるそうです。実は、「栗」も万葉植物の一種で、「柿本人麻呂」がこの植物に関する句を詠んでいます。
ぜひ一度、生駒山で万葉植物に触れながら登山を楽しんでみてください!
万葉植物展示園
【住所】大阪府東大阪市上四条町
【アクセス】近鉄奈良線「額田駅」もしくは「枚岡駅」より「神津獄コース 」へ。「神津獄コース 」から徒歩40分程度。