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NiziU韓国デビュー曲「HEARTRIS」 韓国人も興味津々な「ミイヒの歌うパート」

JYP ENTERTAINMENT

NiziUが、30日に韓国で正式デビューを果たした。

1日が経ち、タイトル曲「HEARTRIS」に関する韓国からの評価が少しずつ入り始めている。

「とても楽しい楽曲ですね。韓国の音楽ファンの好評を得られると思います。ただすぐに音楽番組で1位獲得できるかというと、IVEのカムバック時期と重なったから、どうなるか。IVEの固定ファン層は強固ですから」(韓国・東国大学メディアコミュニケーション学科講師で韓国メディア「OSEN」元記者でもあるパク・サンヒョン氏)

NiziUが韓国デビュー前に語っていたこと 「J.Y. Parkの教え」「自分たちの強み」 =インタビュー全文翻訳

また、「NiziUの現状では最善の曲」「韓国で3~4年ほど粘り強く活動を続けていけば人気は出てくるのではないか」といった評価に加え、ミイヒのボーカルについて絶賛しつつ、日本語・韓国語の言語的特徴も交え彼女の歌い方を論じた以下のような動画も。

  • 音楽コミュニケーター・ガチ氏(韓国人)による「恋はテトリスゲーム? ついに韓国デビュー! NiziU "HEARTRIS" 韓国プロデューサーのレビュー」。日本語字幕付き

いっぽうで、こんな意見も入ってきた。

「このパート、仮にこの歌の日本語バージョンが出た場合、どう歌うんでしょう? 気になりますね」(前出パク・サンヒョン氏)

確かにここ、ちょっと凝った仕込みがある。そして歌うのも難しいと思われる。

以下の動画をクリックしていただければ分かるが、3分12秒あたりからミイヒが歌うパートだ。

ノエ ニウネ ネ キウニ タッmatchガ トゥエル テ

トジヌン Synergy タッ マジャ ウリ

ウリ ムォヤ マチ HEARTRIS

NiziU「HEARTRIS」

Lyrics by J.Y. Park “The Asiansoul”, チョン・ナギョン(153/Joombas), Liljune(153/Joombas)

原語で読むとこういう風になる。

NAVER 音楽ページよりキャプチャ
NAVER 音楽ページよりキャプチャ

参考訳はこうだ。

「あなたの"ニウン"に私の"キウク"がピッタリはまるとき」

そして歌詞はこう続く。「弾けるシナジーがハマる 私たちピッタリよ この関係何なの? まるでHEARTRIS」。

"ニウン"と"キウク"は韓国語の子音だ。こちらも図で現そう。

筆者作成
筆者作成

何なのか?

まあ想像はつくだろうが…ここは所属事務所JYPの公式説明を引用しよう。

英単語の「HEART」と「TETRIS」を組み合わせ、「お互いに違う私とあなたが出会って完璧なシナジーを生む姿」をゲーム「テトリス」に例えた。独特なサウンドと鮮やかなキーボード、バンドドラムとメロディラインが合わさり、ポジティブなエネルギーを提供する。テトリスのピースをハングル文字で表現する面白さ、「私をあなたの世界でいっぱいにしてしまう」という歌詞が、NiziU独自の愛らしい自信を見せる。

HEARTRIS JYPによる公式説明全文はこちら

つまり、テトリスに例えているのだ。筆者自身も韓国語を話すが、実は会話ではあまり出てこない単語だけに、発音するのも難しいと思う。もちろん韓国語で韓国人に伝えるのも大変だ。「まさか外国人がそんなこと言わないだろう」という内容だ。だからこそ面白くもあるのだが。

実際にこの楽曲のレコーディングの際の苦労を、メンバーのRIOが韓国メディアに対しこう話している。

「レコーディング前に韓国語の発音をたくさん練習し、ハツラツとした曲の雰囲気に合わせてやりましたが、それが少し難しかったです。曲の雰囲気を活かして歌うと発音がうまくいかず、発音がうまくいくと曲に合った雰囲気がうまく出なくてレコーディング時間が長くなりました」

日韓の共通のトレンド「レトロブーム」を掴み、アニメーションも織り込むすごく凝ったMVを披露した「HEARTRIS」。この歌詞も楽しめるポイントのひとつだ。

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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