バンドとニットでウクライナ支援を表明したティム・クック 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.459
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2022/03/12(vol.459)
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《目次》
1.iPhone SE(第3世代)登場で5G普及が加速するか
-----NTTドコモも4G転用始めるも90%達成では他社に出遅れ
2.iPad Airにも5GとM1チップが降臨
------コスト低減とハイパワー化を両立させるアップルシリコン戦略
3.バンドとニットでウクライナ支援を訴求するティム・クックCEO
-----発表会のプレゼンに垣間見える企業のスタンス
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.iPhone SE(第3世代)登場で5G普及が加速するか
-----NTTドコモも4G転用始めるも90%達成では他社に出遅れ
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3月18日にアップル・iPhone SE(第3世代)が発売となる。
日本ではコンパクトで根強い人気があるiPhone SEの後継機種であるだけに、きっと飛ぶように売れるだろう。
今回はNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルだけでなく、サブブランドであるワイモバイル、UQモバイルも同時発売となる。
5Gスマートフォンは、データ消費量が4Gスマートフォンに比べて増える。菅政権の圧力によって小・中容量プランが増えているが、キャリアとしては使い放題プランを普及させたい。iPhone SE(第3世代)を売りまくることで、ARPUの上昇につなげたいはずだ。
昨年頃からiPhone SE(第2世代)はばら撒き販売されていたが、iPhone SE(第3世代)も早晩、1円での販売合戦になるのではないか。
今回、アップルはiPhone SE(第2世代)から外観やカメラのスペックなどを変えることなく、iPhone SE(第3世代)を作ってきた。中身をA15 Bionicにして、5G対応にするなどの変更に留めた。
目新しい機能の追加やカメラの数が増えることなどに全く興味を示さない人が増えているのだろう。余計な機能を増やすのは迷惑であり、むしろ「今まで通り、同じ使い勝手を維持したい」という保守的な人がiPhone SE(第3世代)に群がる。iPhone 7ぐらいから進化などを求めず、安定性を重視する人が増えてきたといことだ。
先週、スペイン・バルセロナで開催されたMWC22の会場を歩いていて思ったが、もはやスマートフォンは進化を競う時代ではなくなった。生活に欠かせないツールであることは間違いないのだが、すっかりコモディティ化してしまい、ワクワクするデバイスではなくなったのか知れない。
iPhone SE(第3世代)で満足できる人が増えているということは、それだけコモディティ化した証なのだろう。
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