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【南アルプス市】南アルプスユネスコエコパーク登録10周年!〜白簱史朗の作品を間近に堪能してきました〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

以前より、南アルプス市立美術館の予定に、世界的山岳写真家の白簱史朗氏の展示会が在ることを知って楽しみにしていました。

山梨県出身で南アルプスと深い縁のある白簱史朗氏。南アルプスエリアがユネスコエコパークに登録されて10周年の記念イベントになります。

いつも、美術館のスタッフの方々には親切に対応いただきありがとうございます。今回も入場料を免除してただきました。撮影も特別に許可をいただいています。

エリア毎に展示されています。2階展示室ではメインの南アルプスを被写体とした作品の展示になります。

迫力ある作品達。

デジタルでない時代の作品。

ゆっくり鑑賞できます。

この景色の中に身を置きたいと思う。

愛用の機材も展示されていました。大判サイズのフィルムカメラとレンズの数々。これに加えて重く大きい三脚その他諸々。山岳写真なので当然登山装備も加わって、とても重装備になります。

こういった作品もあってホッとします。

1階展示室は富士山と八ヶ岳エリアになります。

こちらも素晴らしい作品の数々が展示されています。

筆者も南アルプスをはじめ、富士山や八ヶ岳も登ったことがあるので、見たことのある風景が多く親近感も湧いてきます。

解説を読んでいると撮影当時の状況がリアルに伝わってきます。写真をただ眺めるだけでなく、解説を読むことで人としての白簱史朗氏が見えてきて、作品が更に魅力的になってきます。

同じく1階の市民ギャラリーでは、同時開催として南アルプスユネスコエコパーク展が開催されています。

子供さんが遊べるスペースもあって、手作り感のある素朴で楽しげな展示になっています。

パネルではユネスコエコパークの解説がされています。

ユネスコエコパークって聞いたことはあるけど内容は知りません。って方多いですよね?どのような活動にどのような人達が関わっているのかも知ることが出来ます。

環境省のレンジャーさんの活動も展示されています。なかなか普段知ることが出来ない内容です。

南アルプスエリアがユネスコエコパークに登録されてから10周年とのことですが、単に自然の保全を進めるだけでなく、自然を活用した教育文化の発信、利用環境の整備(登山道の整備、MTBの活用等)について、以前にも増して活動が活発になってきていると感じています。

メインの山岳写真家白簱史朗氏の展示は、南アルプスを中心とした山の美しさや厳しさを見事に表現されていて、登山に興味がない方でもその風景の中に身を置いているような気分になれると思います。山好きの方だけでなく、そうでない方にでもオススメできる素敵な展示会でした。

【南アルプス市立美術館】
白簱史朗 日本の名峰を撮るー南アルプスを中心にー
同時開催「南アルプスユネスコエコパーク」展
会期: 令和6年 5月11日(土)〜7月15日(月・祝)
場所:山梨県南アルプス市小笠原1281
開館時間:9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
入館料:一般320円、大高生260円、中小生160円
    *20名以上団体料金2割引き
    *65歳以上・小学生未満無料
    *毎週土曜日は小・中・高生無料
休館日:5月13日(月)、20日(月)、27日(月)
    6月3日(月)、10日(月)、17日(月)、24日(月)
7月1日(月)、8日(月)
問合せ:電話 055-282-6600  FAX 055-282-6601
公式HP
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関連イベント
美術講演会「白簱史朗と日本の名峰ー南アルプスを中心に」
講師:萩原浩司(山と渓谷社 山岳出版本部 本部長)
日時:5月18日(土)14時〜(定員になり次第受付終了)
場所:美術館研修室 定員50名 参加費:入館料に含む
申し込み:南アルプス市立美術館 055-282-6600

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市を中心に、北杜市、韮崎市、西八代郡(市川三郷町)、南巨摩郡(富士川町、早川町、身延町、南部町)を担当しています。地元の皆さんが「出かけたい」「誇りに思う」と言えるような、また他の地域の人からも注目してもらえる記事をお届けできるように頑張ります。

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