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【高知市】ジブリファン感涙! 美術館で開催中の「ジブリパークとジブリ展」はジブリの世界そのものだった

ゆずゆ地域ニュースサイト号外NETライター(高知市)

1984年公開の「風の谷のナウシカ」に始まり、2023年公開の「君たちはどう生きるか」まで、数々の名作を生み出してきたスタジオジブリ。日本人であれば誰しも一度はスタジオジブリの作品を見たことがあるのではないでしょうか? ああ、ジブリの世界に入ってみたいっ! そんなふうに考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな方には2023年12月23日から高知県立美術館で始まった「ジブリパークとジブリ展」がオススメ! ジブリファンならたまらない、ジブリの世界が堪能できる展覧会をご紹介します。

※本記事で掲載している写真は許可を得て撮影させていただいたものになります。通常は撮影NGのものもありますので、あらかじめご了承ください。

「ジブリパークとジブリ展」の概要

2022年11月1日、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にスタジオジブリの世界を表現した公園「ジブリパーク」がオープン。パーク内にはジブリの作品をモチーフにしたエリアがあり、ジブリの世界を肌で感じられる公園になっています。

今回高知県立美術館で行われている「ジブリパークとジブリ展」は、この「ジブリパーク」が誕生するまでの舞台裏を見られる展覧会です。高知放送開局70周年・高知県立美術館開館30周年を記念して行われることになりました。「ジブリパーク」の制作現場を指揮した宮崎吾朗監督の歩みに沿って、「ジブリパーク」誕生の舞台裏を見ることができます。

「ジブリパークとジブリ展」は長野県から始まり、愛知県、熊本県、兵庫県、山口県と回って高知県にやってきました。高知県は全国で6ヶ所目。四国での開催は高知県が初!

高知県立美術館は、今まで「ジブリパークとジブリ展」が行われてきた他県の会場の中でも一番小ぶりだそう。しかし、だからといって展示物はいっさい減らしていないのだとか! 会場が小さい分、展示物との距離がとても近くて迫力のある展示を楽しめます。

特に注目なのが、「もののけの里」に関する展示。こちらは2023年11月1日に愛知県長久手市にある「ジブリパーク」に新しくオープンしたエリア「もののけの里」に関する内容になっています。「もののけの里」の資料が「ジブリパークとジブリ展」で展示されるのは、高知会場が初めてになります。

「ジブリパークとジブリ展」のチケットは完全予約制。あらかじめ日時指定のチケットを購入する必要があります。行きたい日が決まったら早めにチケットを購入するようにしましょう。

「ジブリパークとジブリ展」はジブリの世界そのものだった!

それでは「ジブリパークとジブリ展」の会場・高知県立美術館へ!

入り口を入ってすぐ目の前の階段の踊り場には、「ジブリパークとジブリ展」の大きなポスターが。ワクワク!

階段を上がっていくと、「ジブリパークとジブリ展」の文字が見えてきます。このあたりからワクワクにドキドキも加わってきます。

入ってすぐに大きなトトロがお出迎え!

奥へと続く廊下には、歴代のアニメ映画のポスターがずらりと展示されています。

空前のヒットを記録した名作達が! 「ああ、これ映画館に見に行ったなぁ……3回……」という懐かしさが込み上げてきました。

順路に沿ってまずは「第1章 はじまりは三鷹の森ジブリ美術館」へ。ここでは宮崎吾朗監督が初めてスタジオジブリに関わり始めたという東京の「三鷹の森ジブリ美術館」ができるまでの資料が展示されています。

このエリアの目玉は巨大な「ネコバス」! ともかく大きい!

子どもも大人も中に入ることができ、「となりのトトロ」のサツキとメイと同じように「ネコバス」の座席に座れるんです!

座席はふわふわ~!

もう随分昔に東京にある「三鷹の森ジブリ美術館」に行ったことがあるのですが、当時、展示されていた「ネコバス」は大人が乗ることができない子ども専用のものだったので、エリアの外から「ネコバス」に乗る子ども達を羨ましいっ! と見ていることしかできませんでした。

まさか地元・高知県で「ネコバス」に乗れる日が来るだなんて……。夢はみるものですね!

「ネコバス」は今回用意された撮影スポットの1つ。外観のみ撮影OKです。撮影が可能なのは2024年2月末までだそうなので、「ネコバス」の写真を撮影したい方はそれまでに行くようにしましょう。

一頻り「ネコバス」を堪能し、次のエリアへ。「第2章 アニメーションの世界をつくる」では、宮崎吾朗監督がアニメーション監督として携わった「ゲド戦記」や「コクリコ坂から」、「アーヤと魔女」に関する資料が多く展示されています。

作品のベースとなったイメージボードやデザイン画、背景美術などがたくさん!

「アーヤと魔女」の展示は、2021年6月から2022年5月まで「三鷹の森ジブリ美術館」で行われた「アーヤと魔女展」を再現しているのだそうです。

「アーヤと魔女」はスタジオジブリ初の完全フルCGアニメーション。そのため「アーヤと魔女」に関する資料は、3DCGの技術に関するものも多く展示されていました。

「第3章 アニメーションの世界を本物に」では、いよいよ「ジブリパーク」に連なる展示の始まりです。

まず飛び込んできたのは映画のセットのような「サツキとメイの家」。これは2005年に愛知県長久手市で開催された「愛・地球博(愛知万博)」で展示された「となりのトトロ」に登場する「サツキとメイの家」の展示です。

柱のくたびれ具合などは「となりのトトロ」に登場した「サツキとメイの家」そのもの。こちらも今回の展覧会の撮影スポットの1つです。

現実に存在しない架空のものを、立体化して実現させるにはかなり大変だったことだったと思います。工程表を見ると長期間に渡って作り上げたことがわかります。

「千と千尋の神隠し」に登場する湯婆婆(ゆばーば)が働く館長室もかなりリアルでした。こちらは撮影スポットになっているので写真撮影OK! 大迫力の湯婆婆をカメラにぜひ収めてください。

大迫力と言えば、「ハウルの動く城」に登場する「動く城」の足もそうでした。見上げるばかりの高さ。これで城の足ということは、「動く城」はもっともっと大きいのでしょうね!

こちらのエリアでは2023年11月1日にオープンした「ジブリパーク」の「もののけの里」に関する展示もされています。「もののけの里」には、「もののけ姫」に登場する乙事主(おっことぬし)の滑り台やタタリ神のオブジェなどがあるそう。この乙事主の模型は、その滑り台製作を検討するために作られたものだそうです。

最後は「ジブリのなりきり名場面展」。ここでは「千と千尋の神隠し」の主人公・千尋(ちひろ)になりきって、カオナシとツーショットを取ることができます。

「沼の底」駅までお願いしまーす!!

展示が全て終わった後はミュージアムショップをチェック! 「ジブリパークとジブリ展」やその他スタジオジブリ関連のグッズが購入できます。

高知会場限定のグッズもありますのでお見逃しなく!

高知県立美術館の設備

高知県立美術館内には、いくつか休憩所や授乳室があります。「ジブリパークとジブリ展」の順路の途中にもあるので、子どもさんが疲れて暴れ出しちゃった! 赤ちゃんがグズりだしたから授乳したい! という方も安心して展覧会を楽しむことができるのではないでしょうか。

コインロッカーもあるので、荷物をあらかじめ預けておくと展示物を見て回るときにとってもお手軽。

館内には「ミュージアムカフェ マルク」というカフェもあるので、入場時間までの時間を潰したり、展示物を見終わった後、食事をしながら「ジブリパークとジブリ展」の感想を語り合うのもよいでしょう!

ジブリファンには心からオススメします!

展示物との距離も近くて大迫力! 展示物の完成度の高さに脱帽! ジブリファンには心からオススメしたい「ジブリパークとジブリ展」でした! 会期終了が近づいてくると混み合ってくることが予想され、チケットが取れないという状況も出てくると思います。行こう! と思いたったのなら、お早めにおでかけください♪

ジブリパークとジブリ展
【会場】高知県立美術館(ホームページ
【住所】高知県高知市高須353-2
【開催期間】2023年12月23日 ~ 2024年3月31日(2024年1月1日休館)
【公式情報】ホームページX(旧Twitter)
【備考】チケットは完全予約制

※本記事で掲載している写真は、許可を得て特別に撮影させていただいたものになります。通常は撮影NGのものもありますので、あらかじめご了承ください。

©Studio Ghibli ©Museo d’Arte Ghibli

地域ニュースサイト号外NETライター(高知市)

高知市在住の主婦フリーライターです。大阪、東京を経て地元高知へ帰還。2018年からフリーランスとして活動を開始しました。漫画やアニメのまとめ記事から地域記事の記事制作や校閲などしています。2023年9月から号外NETにて高知市の記事を担当。お店や施設のオープン・閉店情報を中心に高知市の情報を発信していきます。Instagramではストーリーで記事で紹介できなかったお店やイベントの情報を投稿しています!(2024.4.19更新)

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