【大田区】旧呑川緑地公園の桜並木のお次は藤棚が見頃・藤棚のとある秘話もご紹介します♪
大田区の東蒲田から京浜運河付近まで続く「旧呑川緑地公園」は、呑川を埋め立ててできた公園です。細長い公園ですが全長1.8kmもあり、桜の季節は桜並木がとてもきれいな場所として知られています。
旧呑川緑地を大森南方面に向かって歩いたところに藤棚があります。割とマニアックな場所にある公園ですが、SNS等でこの藤棚の投稿がポツポツと見かけ、意外と知られていることにやや驚いています。
今回は旧呑川緑地公園にある唯一の藤棚と、筆者がコロナ禍の時に実際に目撃した「この藤棚が綺麗に咲くまで」のお話も併せてご紹介します。
旧呑川緑地公園は船が通る川をそのまま埋め立てて作られました
旧呑川緑地はその名の通りもともとは「呑川」。羽田沖に向かう海苔屋さんの「ポンポン船」と呼ばれる船が通っていた川です。
緑地公園の周りに今でも町工場が点在しているのは、海苔屋さんの船が壊れた時に修理をしていたからです。
埋め立て後の現在では旧呑川緑地は地元の人のお散歩コース、ジョギングコース、そして犬のお散歩コースとなっています。
この公園で特徴的なのは、行政の皆さんがこまめにお掃除をしてくれているだけではなく、地元の人たちがお花や植物の管理をしているところです。
※大田区では自身の近所にある公園内でお花や植物を育てることができる制度があります(要申請)
比較的地味であまり知られていない公園ですが、早朝から夕方にかけては意外と歩いている人をよく見かけます。
SNSでひっそり人気の旧呑川緑地公園の藤棚を堪能してきました
早速、藤棚がある場所にお伺いしました。
藤の花は今が見頃で、晴れた日はここでお花見をしている人や撮影している人を見かけます。
藤棚の中に入ってみると、鮮やかな紫色といい香りが漂っています。
他のもっと有名な地域や公園と比べる必要はありませんが、小さいスペースながらもなかなか見応えのある藤棚です。旧呑川緑地公園近辺に住んでいる人や旧呑川緑地公園の散策をしている人にとっては毎年の藤棚を楽しみにしている人も多いのです。
数年前に返り咲いた旧呑川緑地公園の藤棚・筆者が目撃したすてきお話
旧呑川緑地公園のこの藤棚は筆者が小さな頃からありますが、実は数年前まではここまで色も咲き方も綺麗に咲いていませんでした。
ちょうど2〜3年前の秋、筆者がたまたま散歩で通った時にこの藤棚の剪定などをしているご高齢の方がいらっしゃいました。お話をお伺いしたところ、「管理が行き届いていないから綺麗に咲くようにしてる」とのこと。
それ以来、散歩で通るたびに根の部分に水をあげたり剪定をしたりしていました。
現在はありませんが、当時はこの根っこの部分の隣にペットボトルの水が置いてあり、「乾いていたら根っこに水をあげる」という暗黙のルールがありましたので、筆者もここを通った際にはひっそりとお水をあげていました。
「藤の花はたくさん水をあげないと綺麗に咲かない」ということを教えていただいたのを覚えています。
その方と地元の皆さんのお陰で、旧呑川緑地公園の藤棚が毎年綺麗に咲くようになったのです。まさに返り咲きの藤棚です。
旧呑川緑地公園の藤棚は今が見頃です!いい香りときれいな色をぜひ見に来てくださいね!
何十年も前からこの場所にありますが、誰かの手入れによって蘇り、地元の人の憩いの場として愛されている旧呑川緑地公園の藤棚。
お昼の休憩の時やお散歩がてらにこちらの藤棚もぜひ見に来てくださいね!
旧呑川緑地公園 施設詳細
施設名称:旧呑川緑地公園
所在地:東京都大田区北糀谷1-6
ライター:うのか