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Evernoteが低価格プラン『プラス』発表、 #クラウドワークスペース 競争激化の1年に

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
Evernote本社のショップ。ワークスタイル提案を多角的に行っている。

ちょうど機能、110MBのPDFをEvernoteに保存しようとして、100MBの容量制限に引っかかってしまって、デスクトップに放置していたところだったんです。

Evernoteがサービスラインアップを拡充し、月額240円(年額2000円)で1GBまで利用できる有料プラン『プラス』を新設しました。『プレミアム』はこれまで通り月額450円(年額4000円)ながら、月間の保存容量の制限がなくなり、また1つのノートあたりの容量も100MBから200MBへ拡大されました。

ページ数の多いPDFを保存する機会が割とある僕にとって、かなりありがたいアップデートとなりました。今までDropboxのフォルダに保存していたPDFを、Evernoteへ移行できます。

詳しくはEvernoteのブログを参照。

クラウドワークスペースは2015年の大きな注目になりそう

ちょうど今週は、Dropboxも、Evernoteのようにファイルに対してコメント機能をリリースしたところでした。Microsoftとの提携でオフィス文書のオンライン閲覧・編集などをサポートし、コンシューマー寄りからビジネスへ、その味付けを変えつつあります。

Evernoteは、特定の文書作成用アプリがなくても、テキストや画像、PDF、アノテーションなどで、日々の情報を管理することができる点で、より間口が広くライトな利用に対応します。ノートの共有という文脈からワークチャット機能を搭載し、

「情報」+「チャット」=「ワークプレイス」

という図式を現実的なツールで提案しています。

今年は、「クラウドワークプレイス」という言葉で、おなじみのクラウドアプリが新価を競う1年になりそうです。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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