【伊勢崎市】若者達の第3の居場所「伊勢崎まちなかユースセンター」が試験開業。商店街の活性化にも!
「10代の居場所×商店街」をコンセプトに、ユース(若者)たちが安心して過ごすことのできる第3の居場所として、2024年8月5日(月)より「伊勢崎まちなかユースセンター」が試験開業しています。
仲間との勉強を目的に、1人での時間を楽しみに、目的はそれぞれ。ユースは好きなことをして良いし、逆に何もしなくても良い、それぞれが自由に安心していられる居場所として生まれた、伊勢崎まちなかユースセンター。学生(主に中学生から大学生)さんなら誰でも自由に利用することができるんですよ。
今回お話をしてくれたのは、伊勢崎市地域おこし協力隊の皆瀬さん。近年働き方や生き方、幸せの価値観が多様化し、「答えのない時代」の中、国の調査では子どもたちの約20人に一人が「どこにも居場所がない」と感じ、悩みごとの相談相手が「いない」と答える中高生が4割を上回るなど、彼らの課題に寄り添える居場所が足りていない現実。そしてそんなユースたちが集まるはずのまちなかに目を向けてみると、駅に近い商店街では空き店舗も目立ち、その新しい活用が課題となってるのだそう。
そこで「ユースの居場所の不足」×「商店街の空き店舗」の2つの課題を解決できるアイディアとして 「伊勢崎まちなかユースセンター」という構想が生まれ、約一年の期間を経て実現!
伊勢崎まちなかユースセンターでは、見守る大人(ユースワーカー)が付かず離れずの距離で彼らを見守ります。在室するのは伊勢崎市地域おこし協力隊の皆瀬さんと関口さん。家や学校では身近だからこそ話しにくい、なんとなく誰かに聞いてもらいたいことがある、そんなこともすっと受け止めてくれますよ。心配事の相談だけではなく、イベントを開催してみたいけど何からスタートしたらいいかわからないなど、悩みや問題の解決、目的の実現のために、全力でサポートしてくれるまちのお兄さんお姉さん的存在です。
4回目となる8月14日(水)に訪れたところ、前回参加してくれたユースたちの希望をくんで、スペース内に大型クッションを設置しているところでした。高校生が中学生の勉強を見てくれていたり、知育菓子やボードゲームで楽しみながらコミュニケーションを取ったり、ひとりハンモックでゆったり過ごしたり、ユースたちの自然な姿がそこにはありました。
試験開業となる8月は、本町にある「OCHAVA茂木園」さんの2階にあるレンタルスペース「space KAZE」にて開所しています。茂木園さんの前の交差点は、市内の学生が駅と学校や目的地を繋ぐメイン通り。伊勢崎市内を見てみると、伊勢崎駅から自転車通学圏と考えられる3km圏内にある公立高校・中学校には、約4000人ものユースが在籍しているそう。
皆瀬さんによると、そんな彼らが居場所を求めて辿り着く先は、本町より南側、カフェなどの飲食店が多いのだとか。テスト期間などに利用者の増える図書館では、仲間と話しながら解決に取り組むといった利用方法が叶わないため、ユースセンターのような自由に過ごすことのできるスペースは、大切な居場所になりますね。
space KAZEは、OCHAVA茂木園さんの西側にある階段を上がり、室外機の先のお部屋です。日程は8月の毎週月曜日・水曜日、時間は15時〜20時となっています。
9月以降の予定は、8月18日現在未定となっていますが、今後まちなかで借りられるスペースに移動しながら、ユースたちと一緒に柔軟な運営形態(テスト期間は開所時間を早めるなど)を考えているそうですよ。十分な利用者を確認できれば、興味のあるユースと一緒に、空き店舗をリノベーションしたユースセンターを一から作り上げていけたらとお話ししてくれました。
まちなかにユースたちが増えれば、親御さんの送り迎えもあり、人が人を呼んで自然と人の行き来が増えていきます。こうしたきっかけから、まちの商店街の横の繋がりも増え、賑わいを見せる日はそう遠くはないのではないでしょうか。まずはユースセンターというところを、1つの居場所として知ってもらえたらいいなと思います。
▼space KAZEはこちら
群馬県伊勢崎市本町20-1 SOAビル2F
2024年8月の開所日程
毎週月曜日・水曜日
15:00〜20:00