【京都市西京区】紅葉が見事に色づく洛西総鎮守で農業まつり開催! 珠玉の野菜大集合に大行列ができる人気
京都市の西端にあって洛西の総鎮守とされる松尾大社を2024年12月7日に訪れてみると、暑い日が続き、色づきが遅れたため、今年はこの時期になっても参道や境内中の紅葉が見事な色づきを見せていました。
この日、境内では、14回目を迎えるJA京都市西京農業まつりが開催されました。西京区内の松尾、桂、川岡、大枝の4地域の農業者が一堂に集まり、地元農産物のPRや地域活性化を目的に行われている恒例のイベントです。JA青壮年部による野菜や柿などの販売や品評会後の出品作品の即売会は、毎年待ち望んでいる人たちも多く、開始前から行列ができる人気ぶりでした。
それもその筈、農家さんたちの自慢の農産物の数々が6割安で購入できる魅力もあります。30分ほどでほぼ完売するほどでした。また女性部などのブースでは、豚汁や筍ご飯などの販売や桝による米すくいなどが人気で、用意された30kgの米があっという間になくなったそうです。
まつりでは、農家が丹精込めて育てた農産物の品評会も開催されました。審査委員長を務めた京都府京都乙訓農業改良普及センターの村瀬朗所長の好評では、「気温が35度を超える猛暑日が9月中旬まで続いた酷暑の夏で、農家の皆さんは、相当の苦労をされた中でも、116点の出品があって、いずれも各品目の特性や品質の良さを備え、高い栽培技術を駆使した素晴らしい出来栄えでした」と高評価でした。
最優秀賞にあたる京都市長賞は、重量感があって良く巻かれた白菜を育てた川岡支部の福井智樹さんでした。洛西土地改良区理事長賞に輝いた桂支部の徳田博之さん(外部リンク)(36歳)は、これまで見たことのないような見事なサトイモの親子株を掘り出して出品しました。100年は優に超える前から続く農家の20数代目だとか。前が長すぎて良くわからないのだそう。
徳田さんは、桂川流域の田畑で根菜類や米を育てています。サトイモは、親株から子や孫ひ孫にまで連なって生るのだそう。新京野菜「京のさとだるま」という品種です。「桂には年始に跡を継ぐ長男が桂芋を食べる風習もあるので、伝統を守りながら京野菜の魅力をもっと広めたい」と意気込みを語って下さいました。
筆者も一個づつしかサトイモを見たことがなかったので衝撃でした! 松尾大社の紅葉はまだ見ごろが続きそうですので、立ち寄られてはいかがでしょうか!
松尾大社(外部リンク)京都市西京区嵐山宮町3 075-871-5016