ワインマニアが手放しにおすすめ。感動級の赤ワイン3選
※お酒は20歳になってから
ワインマニアがおすすめしたい凄い赤ワイン
週末や記念日など、少しいいときに飲みたいお酒と言えばワイン。本日はワインマニアである筆者が「こりゃすごい」と感動した赤ワインを3つご紹介します。価格帯は3~4千円の範囲でピックアップしました。
この価格帯に入ると「ちょっと高いのでは?」と感じると思いますがその分、倍の値段でも疑わない素晴らしいコスパの銘柄を選びました。
注意点として、まだ知られてないマイナーな銘柄ばかりですので、ワインショップや百貨店等々にも置いてないことが多く、ネットでの購入をおすすめします。
①ボッシュクルーフ シラー
定価:4,000円(本体)
ネットでは、3千円台で販売。ほぼ7~8千円相当の味わいに近いと感じた赤ワイン。産地はマイナーな「南アフリカ」産の赤ワイン。まだ知られてない掘り出し物の銘柄と言えるでしょう。
ブドウ品種はシラー
ワイン初心者はまず、ブドウの品種に注目しましょう。ワインは原料となるブドウの品種でだいたい味が決まります。そのため、ブドウ品種でワインを覚えるとワインの理解度が深まります。
こちらワインのブドウ品種はシラー。香りはドライプルーンのような果実の香りを豊かに感じ、スミレの花(お酒のバイオレットフィズのような香り)や、ものによってはコショウのようなスパイスの香りを放つと言われています。
要約しますと、シラー種は比較的濃い口に仕上がりつつ、お花のような香り高さも持ち合わせた品種です。
シラーは二面性のある品種
一方で、ブドウ品種のシラー種は、造る地域や生産者によってタイプがかわる二面性のあるブドウ品種です。
A.香り優先、重すぎないタイプ
⇒フランスのローヌ地方「北部」
B.飲み応え優先で重口。凝縮感感じるタイプ。
⇒オーストラリアのものやフランスのローヌ地方「南部」
大きく分けるとABこの二つで、ガラリと味わいが変わります。
このボッシュクルーフシラーは、A.タイプ。香り優先、重すぎないタイプです。
南アフリカ産のワインでありながら、フランス・ローヌ地方「北部」で造られる上品なタイプのものにかなり近いテイストに感じます。
南アフリカ産のワインは、マイナーかつ人件費が安いといわれ他国産地よりまだリーズナブル。同時に、品質は玉石混交ではありますが、このワインは掘り出し物品質。フランス産にたとえるならば7~8千円程度してもおかしくないおいしさと言えます。香りの強さ、重すぎない酒質、そして一本芯が通ったような味わい。素晴らしいコスパのワインと言えます。
②アレハンドロフェルナンデス コンダードデアサ
お値段は3,800円(本体)
一言でいえば、どっしり重口の濃い味の赤ワイン。
スペイン産のワインで、香りのインパクトが強烈で、特に男性におすすめしたいワインといえます。
ブドウの品種はテンプラニーリョ
ブドウの品種テンプラニーリョはスペインを代表するブドウ品種。一般的に濃い味に造られる一方、一部ではやわらかな質感のものも作られ、これも多様性のある品種と言えます。熟成した物は干し肉のような香りがあり、重厚感が出る品種です。
スペインの銘醸地リベラデルドゥエロ
スペインのワインの銘醸地、リベラデルドゥエロで造られるテンプラニーリョのワインは、どっしり、しっかり濃い味のものが多くあります。一方で、スペインの伝統産地リオハで造られるテンプラニーリョのワインは、気品のあるフランス風の味わいがします。
つまり、西と東でうどんのつゆの味が変わるように、スペインの銘醸地の比較でも
リベラデルドゥエロ=濃いパンチのある味
リオハ=上品・気品の感じる味
と地域で味わいのタイプが変わるのです。このワインは著名な「ペスケラ」というワインレーベルを手がけるアレハンドロ・フェルナンデス氏の作であり、バニラやハーブを思わせる強い香りが前に立っていて、一発でノックアウトされそうなおいしさのワインです。
③ロングリッジ ジャスパーラーツ キュヴェリカ ピノノワール
お値段は3,600円(本体)
こちらもコスパ産地の南アフリカ産。ブドウの品種は「ピノノワール」と呼ばれるもので、特にピノノワール種のワインはコスパ系の物を見かけるのが難しいのですが、それでも筆者は7千円級の品質を感じました。
ブドウの品種、ピノノワール
ブドウの品種ピノノワールはフランス・ブルゴーニュ地方の物が大変に著名。かの「ロマネコンティ」もピノノワール100%で造られます。
フランス・ブルゴーニュ産のピノノワールのワインはワイン界の一大ブランド。ブルゴーニュで造られたピノノワールに魅せられたワイン愛好家が多くいる一方、ブルゴーニュのピノノワールのワインはお値段も高騰の一途をたどっています。これは、特定の年号で生産量が減ったことと、なによりも富裕層が愛してやまないことから、需要と供給にアンマッチが生じているためです。
そのため、ブルゴーニュ風の味わいをイメージして作られた、他国のリーズナブルなピノノワールのワインを探し求めるのは、ワイン愛好家の一つのテーマのようなものです。
ピノノワールの香りはいちごやラズベリーのような豊潤なフルーツの香り。熟成したものは落ち葉の混じった土のような香りや、日本で言う「出汁」のようなうまみをともなった香りを放ちます。飲み口は淡く、じんわり来るおいしさであることから、ピノノワールは日本でも人気のブドウ品種です。
日本向けの見積もりを間違えた?
さて、このワインもピノノワール100%で造ったワイン。産地は南アフリカのものでありながら、現地の著名生産者が手がける1本。
しかし、ワイナリーが日本向けの見積もりを出す際に、うっかり「安く」出してしまったとのこと。その後、日本のバイヤーが粘りに粘り現在の価格に決着。
そのため、輸出国の中では日本が相当に安い部類に入るようです。そのような裏話もあってか、実際に飲んでみると、複雑で奥行きのある香りが特徴。
ラズベリーや紅茶のような香りに、秋の落ち葉混じりの土のような香りも感じられます。今回紹介の3つのワインの中では最も通好みのワインで、何度か「ピノノワール」種のワインを飲んだことがある方におすすめします。
本日のまとめ
①ボッシュクルーフ シラー
②アレハンドロフェルナンデス コンダードデアサ
③ロングリッジ ジャスパーラーツ キュヴェリカ ピノノワール
是非、普段とは違うひと時を過ごしたい時に試してみてください。