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【京都市伏見区】淀水路の河津桜「正月桜」が一足早く春を告げて咲き誇る

松田洋平ライター(京都市)

小雪がちらつく日もあり、まだまだ寒い日が続く今年の京都市内。春のおとずれが待ち遠しいですね。

一足早く、春を感じられる「淀水路の河津桜(カワヅザクラ)」をご紹介します。

淀水路(淀緑地公園一帯)は、京都市内で唯一、河津桜の並木を楽しめる場所として近年多くの人が訪れる人気スポット。

中でも「正月桜」と命名された2本の河津桜は開花が早く、まさに今、美しく咲き誇っています。その姿を見ようと、たくさんの人が足を運んでいました。

満開の「正月桜」(2023年2月23日撮影)
満開の「正月桜」(2023年2月23日撮影)

“早咲きの桜”として知られる河津桜

京都市内では例年3月下旬にソメイヨシノが開花しますが、それよりも1ヶ月ほど早く開花するのが、河津桜です。2月から3月にかけて開花する、“早咲きの桜”として知られています。

花びらは濃いピンク色で、満開時には河津桜のまわりがパッと明るくなったような雰囲気に包まれます。

開花から花びらが散るまでの期間が長いのも、河津桜の特徴。およそ1ヶ月もの間、美しく咲き誇る姿を楽しめます。

“早咲きの桜”として知られる河津桜(2023年2月23日撮影)
“早咲きの桜”として知られる河津桜(2023年2月23日撮影)

淀水路の河津桜

2002年に地元住民によって植えられた2本の河津桜がはじまり。

現在では淀水路沿いの2km以上にわたり、およそ200本の河津桜が植えられているそうです。

淀水路沿いに続く河津桜の並木
淀水路沿いに続く河津桜の並木

行き方

最寄り駅は、京阪・淀駅です。この時季になると駅構内の壁には「淀の河津桜」と書かれた案内が貼り出されます。

京阪・淀駅の壁に案内が貼り出される
京阪・淀駅の壁に案内が貼り出される

4番出口から出て、京阪電車の高架沿いを右へ歩きます。(京都競馬場とは逆方向です)

京阪電車の高架沿いを歩く
京阪電車の高架沿いを歩く

8分ほど歩くと、淀水路に到着します。満開時には圧巻の光景が広がっています。(この写真は2018年3月中旬に撮影したものです)

淀水路の河津桜(2018年3月中旬撮影)
淀水路の河津桜(2018年3月中旬撮影)

淀水路沿いには遊歩道が設けられており、河津桜並木のすぐ近くを歩けます。ベンチや公園もあるので、お弁当を持ってピクニックに出かけるのもおすすめですよ。

淀水路沿いの遊歩道(2018年3月中旬撮影)
淀水路沿いの遊歩道(2018年3月中旬撮影)

正月桜

淀水路の河津桜のはじまりとなった2本の河津桜は、淀水路沿いではなく、遊歩道から「淀緑地 中央口」へ続く道の途中にあります。

「淀緑地 中央口」へ続く道
「淀緑地 中央口」へ続く道

道路の左右に植えられた2本の河津桜が咲き誇り、ピンク色のアーチをつくっています。満開の河津桜を見ようと、この日もたくさんの人が訪れていました。

多くの人が満開の河津桜にカメラを向ける
多くの人が満開の河津桜にカメラを向ける

河津桜のあまい蜜を求めて、かわいらしいメジロたちも集まっています。そのようすを撮ろうと、大きな望遠レンズ付きのカメラを構えている人も。

この2本の河津桜は「正月桜」と名付けられるだけあって、“今シーズン”もっとも早い開花はなんと12月25日だったそうです。正月どころかクリスマスですね。

正月桜と書かれたプレート
正月桜と書かれたプレート

淀水路の河津桜が満開になるのは3月中旬

実は「淀水路沿いの河津桜も咲いているかな」と期待して訪れたのですが、本日(2023年2月23日)時点ではまだほとんど咲いていませんでした。

淀水路沿いの河津桜(2023年2月23日撮影)
淀水路沿いの河津桜(2023年2月23日撮影)

遊歩道に降りて近くで見ると、かわいらしく開花しはじめているのを確認できました。

少しずつ開花がはじまっている
少しずつ開花がはじまっている

今年は例年よりも寒いのか、淀水路沿いの河津桜が満開になるのは3月中旬ごろかも知れませんね。満開の時季にまた訪れたいと思います。

ライター(京都市)

人気の観光地として国内外から多くの人が訪れる京都。長く暮らしていても、意外と見過ごしている魅力がたくさんあります。身近にある歴史的なスポットや京都ならではのグルメ情報をお届けします。

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