【横浜市】閉店:横浜でアメ横のお買物「後藤製豆」 落花生やおつまみ販売七十年
飲食店がひしめく伊勢佐木町エリアにあって、落花生やおつまみを販売してきた「後藤製豆」(中区曙町)。2023年7月をもって、七十年の歴史に幕を下ろした。戦後の横浜の風情をかすかに残していた店が、また一つ姿を消した。
業務用のおつまみはどれも大袋入り。個人客も利用可能。ナッツやおかきの種類は、一般の小売店にはない豊富さだった。
中でも落花生の扱いが多く、「素煎り」から「バタピー」、「粉吹」、「から付」まで。
特売の箱の中は、さながら「大人の駄菓子屋」。
伊勢佐木町通り側の壁には、印象的なコピーライティングが。「良い品 安く 一袋からのショッピング/旅行用 豆・菓子・珍味 詰合せ致します」。昭和時代を感じさせる表現に、温かみを覚える。「横浜でアメ横のお買物」というキャッチコピーも、言い得て妙。
お店のツイッターによれば、8月も在庫がある分を販売継続するという(10時から18時)。
レジ横の落花生のすだれは、殻の上下に穴をあけて糸を通したもの。何かと手間を省きがちな令和の日常だが、こんな手作り感も大切にしたいと思わせてくれた。
<店舗情報>
後藤製豆
住所:横浜市中区曙町1-6
アクセス:伊勢佐木長者町駅から徒歩4分
後藤製豆 Twitter