「松桜閣」 末枯れの北陸の銀閣寺 庭園の雪吊りや数寄屋造りは必見【黒部市】
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/top_1669463597258.jpeg?exp=10800)
今回は、“北陸の銀閣寺”と呼ばれる、「松桜閣」を紹介します。
松桜閣
![松桜閣と庭園の様子。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464451158.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
若栗にある、北陸の銀閣と称される「松桜閣」です。その呼び名の通り、豪奢な造りではなく、銀閣寺に似た“詫び寂び”がありました。
![松桜閣の様子](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464491575.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「松桜閣」は、四方が障子となっており、風通しが良く開放的でした。
![松桜閣を庭園から見た様子。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464727032.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
障子戸は雪見障子のようになっていました。防寒や目隠しの用途で使われる、上下に動く孫障子はなかったので、見た目の美しさにこだわった建造物なのだと思います。
![茶室棟の一室](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464151304.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
茶室棟です。雨戸は、上下に収納できるようになっているそうです。余計なものが視界に入らず、スッキリしていて美しかったです。
庭園
![庭園の様子。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669463754601.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
庭園には、緩やかに曲がる小川が流れ、末枯れの木々がとても趣がありました。また、多くの形の異なる様々な石灯篭が置かれていました。
![池に建てられたお茶室の様子。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669463827471.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
池の中州に、お茶室「枕流亭」が建てられていました。
![冬の装いの松の様子。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464037571.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
富山の冬の風物詩といえば、雪つりや雪囲いがあります。「松桜閣」もまた、例に漏れず冬の装いでした。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsumumi/article/00349547/internal_1669464230160.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
名前にもなっている、松と桜が有名な「松桜閣」ですが、晩秋の紅葉が散りゆく「松桜閣」も、とても趣がありました。
今年の営業はあとわずか。「松桜閣」の雪見障子から見る庭園は、本当に素晴らしかったです。ぜひ、静寂と末枯れの「松桜閣」を楽しんでください。
松桜閣
住所:富山県黒部市若栗2774番地
電話番号:0765‐32‐4332
営業時間:10:00~16:00(4月~11月)
※12月~3月は休館
定休日:毎週水曜日
入館料:300円(小学生以下無料)
お茶席:1人/500円(要予約)
庭園散策のみ:100円(山門前の協力金箱へ)