浜松市で国内最高気温41.1度 猛烈な暑さは金曜日まで
17日、浜松市は国内歴代最高気温と並ぶ41.1度が観測されました。この暑さはいくつもの要因が重なって出ましたが、西部で気温が高かった主な理由はこちらの2つです。
・西から暑い空気が入ってきたこと
・暑さが長く続いてきたこと
西から暑い空気が入ってきた
今、高気圧の中心が西日本付近にあります。高気圧は時計回りに風が吹くため、西部には西からの風が吹いてきました。伊吹山のあたりを吹き下ろすフェーン現象で暑くなった空気が湖西連峰を越えることでさらに温度が上がり、入ってきました。中部などでは南から風が吹いてこの風が入ってきにくかったですが、西部は直接入ってきたので特に西部で気温が上がりました。
暑さが長く続いてきた
9日からの最高気温を見てみると、右肩上がりで気温が上がってきました。特に先週後半からは毎日35度を超えていました。西風が入りやすかったためです。
西風が入っていても日が沈むと気温が下がりますが、日中上がりすぎると夜の間に気温が下がりきりません。それが毎日続いてきて、朝の気温が徐々に高くなりました。16日は最低気温が29度ありましたし、17日も27.8度までしか下がっていません。朝の気温が高いため、日差しが出ると軽く35度を超えてしまいます。昼頃に40度に達したということです。
猛烈な暑さのピークは金曜まで
暑かったのは浜松市だけではありません。県内は広く暑くなっています。
16日は標高が400mほどある御殿場でも35度など、広く猛暑日になりました。
17日も16日に劣らぬ暑さのところが多くなりました。浜松市は41.1度でした。
広く暑くなったのは2つの高気圧が原因の一つです。今、本州付近は太平洋高気圧に覆われています。そのさらに上空には、西からチベット高気圧も張り出してきています。この2つに覆われると時には特に暑くなります。
2つの高気圧が弱まれば暑さのピークを超えます。ではいつごろ弱まるのでしょうか。
まずはチベット高気圧です。今、西日本から東日本はすっぽり覆われています。木曜日ころまで強いですが、土曜日日曜日は急激にしぼんでいきそうです。
太平洋高気圧も同じ傾向です。金曜日ごろから弱まり始め、土曜日は南の海上まで南下しそうです。
弱まるのは一時的ですが、ピークは今週金曜日ころまでになりそうです。
予想最高気温は、金曜日までは35度前後、その後は31~32度のところが多くなりそうです。