米国軍 ドローン迎撃バズーカ砲を9月にも軍事試験へ
アメリカの国防総省はドローン迎撃バズーカ砲の試験を9月にもアリゾナ州の米国陸軍のユマ試験場で試験を実施する予定である。
軍事で活用されるドローンは従来、偵察用がほとんどだった。だが最近では攻撃を行うドローンも多く、実際に紛争でも活用されている。特に標的を認識すると攻撃を行ってくる「神風ドローン(Kamikaze Drone)」が大きな脅威だ。2020年のアゼルバイジャンとアルメニアの紛争ではアゼルバイジャンがイスラエル製の「神風ドローン」で攻撃を行っていた。
小型の攻撃型ドローンで大量に上空から攻撃してくる「神風ドローン」は地上にいる人間にとっては非常に恐ろしい存在であり、攻撃をしかけてくる前に地上から撃破しておきたい。実際に「神風ドローン」が戦場で使われ、敵陣に大きなダメージを与えたことは中小国でも大国への攻撃が容易になるということであり、いわゆる非対称な戦いができるようになる。アメリカの安全保障の観点から見ても、攻撃ドローン対策は大きな課題であり、このような軍事ドローンの迎撃はとても重要である。
人間の軍人が地上でドローン迎撃バズーカ砲を持って、上空のドローンを撃墜するが、そのような軍人は「神風ドローン」の標的になりやすい。つまり、人間の軍人が標的として神風ドローンに突っ込まれて犠牲になることも大いにありうる。ドローン迎撃バズーカ砲を搭載し、上空のドローンを検知すると自律的に迎撃を行う兵器を開発して使用すれば、迎撃バズーカ砲を持たなければならない地上の軍人の"人間の安全保障"は守られる。