トライアンフの新型ボンネビルシリーズ最新作 「T100」と「STREET CUP」がデビュー!
今年に入ってからニューモデルを矢継ぎ早にリリースしているトライアンフから、また新たなニューフェイスが登場した。
「REBORN(新生)」をテーマに2016年度はニューボンネビルシリーズを筆頭に、スピードトリプル、タイガーエクスプローラーと幅広い商品ラインナップでニューモデル攻勢をかけているトライアンフ。
1902年の創業以来、長い歴史の中で数多くの名車を世に送り出してきた英国の老舗メーカーは、さらなる発展に向けて今年をジャンプアップの年と位置付けている。
トラディショナルなT100とアーバンなSTREET CUP
今回、国内プレス向け発表会でお披露目されたのは、ニューボンネビルシリーズの最新モデル、「BONNEBILLE T100(ボンネビルT100)」と「STREET CUP(ストリートカップ)」である。
両者とも今春デビューした水冷並列2気筒900ccエンジン搭載の「ストリートツイン」をベースとするものの、新たな外観が与えられ明確に作り分けられているのが特徴だ。
「T100」は正統的なボンネビルのスタイルを受け継ぐトラディショナルなモデルで、今春デビューした1200ccエンジン搭載の「T120」のダウンサイジング版と言ってもいいだろう。
一方の「ストリートカップ」は“都会のカフェレーサー”をイメージしたアーバンスポーツで、同じく先にデビューした1200cc版「スラクストン」よりモダンな雰囲気で仕上げられている。
エンジンは実用域にふって扱いやすく
エンジンは「ストリートツイン」と共通となる“高トルク型”の水冷並列2気筒SOHC4バルブで、270度クランクならではのブリティッシュツインらしい鼓動感が魅力。最新のFI&水冷システムによるエンジンマネジメントによりクリーン排気を実現しつつ、先代の空冷T100に比べてピークトルクで18%、燃費で実に29%もの性能向上を果たしている。ちなみに最高出力は54PS(40kw)/5900rpmで、先代と比べるとピークで若干下がるが、より実用域にふった設定となっているのが特徴だ。
ライド・バイ・ワイヤによるスムーズなレスポンスや、ABSと切替式トラクションコントロール、トルクアシストクラッチなどの安全・快適装備も充実。防犯対策のイモビライザーやITデバイスなどに対応するUSB充電ソケットをシート下に備えるなど現代的なユーティリティへも配慮。LEDテールライトや5速ミッションなどの装備も共通となっている。
クラシカルなT100、よりシックなT100 Black
大きく異なるのがエクステリア。
「T100」に関しては、1950年代の初代ボンネビルのイメージを色濃く反映した「T120」の高級感あふれる装備を受け継ぐ、クローム仕上げのパーツ類や伝統的なロゴデザインのメタルバッジ付き14リットル燃料タンク、クラシックな雰囲気のワイヤースポークホイールやピーシュータータイプのツインマフラーなどが特徴となっている。
加えて、エンジンからマフラー、ホイールリムまで黒一色に統一された、「T100 Black」も同時にリリースされている。シックな雰囲気が独特の存在感をアピールする特別バージョンだ。
スピード感あふれるストリートレーサー
一方、「ストリートカップ」は専用のブレットシートや脱着式カフェレーサーシートカウル、フライスクリーン、バーエンドミラーな、ショートタイプのアップマフラーなど、ストリートレーサーを思わせる軽快かつスピード感あふれる外観が特徴。
コンパクトな12リットル燃料タンク、ACEタイプのドロップハンドル、専用セッティングの足回りとピンストライプ入りアルミキャストホイールなど、積極的なスポーツライディングに対応したライポジと軽量化された車体もポイントとなっている。
「スラクストン」と共通の2連メーターやフットペグ、ヘッドライト鍛造マウント、さらにタンクに描かれた手書きのコーチラインなど高級感のある作りも魅力だ。
自分だけの1台に
古き良き英国車の伝統を現代に蘇らせた“新生”ボンネビルシリーズ。1200cc版に続いて900cc版まで多彩なラインが揃い、ユーザーとしても選択肢が一層広がったことになる。また、2モデルとも豊富な純正アクセサリーやカスタムパーツが用意されているので、自分だけの1台に仕上げる楽しみも広がるだろう。
なお、発売時期は「T100/Black」が10月末、「ストリートカップ」が11月末を予定。価格は「T100/Black」が115万500円~118万9380円、「ストリートカップ」が119万9500円(共に税込)となっている。