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大人気の花火大会、やっぱり行きたくなったら?最後の頼みはバスツアー!

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

8月は花火大会の開催ピーク。ニュースやSNSで花火大会の話題を見ていたらやっぱり行きたくなった、諦めていたけど急に休みが取れるようになった…だけど人気の花火大会だと、チケットがとれなかったり、遠方だと宿が予約できなかったり。

そんな時に頼りになるのがバスツアーです。バスの種類やプランによっては(人気の観覧席がついているプラン、バスの設備が充実しているプランなど)早くに満席になることがありますが、席種やバスのタイプにあまりこだわらなかったり、観覧券は自分で購入して往復だけ乗車できればOKという場合は比較的直前でも予約できることがあります。

諏訪湖祭湖上花火大会(2019年):往復経路と宿泊施設の確保が厳しいため、バスツアーで参加。観覧チケットは花火大会公式サイトで購入しました。
諏訪湖祭湖上花火大会(2019年):往復経路と宿泊施設の確保が厳しいため、バスツアーで参加。観覧チケットは花火大会公式サイトで購入しました。

バスツアーのメリットは…

乗ってしまえばあとはラクラク

花火大会会場まで、乗り換えもなし、荷物の持ち運びもなしにスムーズに到着できるという楽さは最大のメリット。

確実に現地に到着するために、ツアー会社も渋滞や不測の事態を見越してスケジュールを組んでいるので、花火打上開始よりもかなり早い時間に着いてしまうことが多いですが、屋台を楽しんだり、場所によってはちょっと街なかを散策して旅行気分が楽しめることもあります。

観覧券付きのツアーも

人気の花火大会は、観覧券が全席抽選で手に入らなかったり、早々に完売してしまったり。そんな花火大会でも、ツアーなら観覧券つきのプランを出していることもあります。

観覧券は、通常販売されている席なこともあれば、ツアー専用席だったりといろいろです。

なお、観覧席付き・観覧席無しの両方を扱っているツアーもあるので、会場で落ち着いて見たい方は、観覧席付きかそうでないかをしっかり確認してくださいね。

交通費・チケット代込みなら比較的リーズナブル

ツアーというと、自分で手配するより割高になるイメージがありませんか?

でも、往復バスで立ち寄りもほとんどないプランなら意外にリーズナブル。自分で手配する場合、遠方なら交通費+チケット代+宿泊がかかるので、これらの合計金額を考えると、宿泊なしのバスツアーのほうが価格自体は安く済むことが結構あります。もちろん、使用車両のランクやツアーのオプションなどにもよりますが。

ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(2022年):チケットが確保できずに、観覧券付きのバスツアーに参加。
ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(2022年):チケットが確保できずに、観覧券付きのバスツアーに参加。

バスツアーのデメリットは…

車中で眠るのが難しいことも

往復のみのリーズナブルなツアーの場合、観光バスタイプの車両が多いので、シート間が狭めだったり、リクライニングを倒せなかったりします。

帰りは深夜運行し早朝に帰着する場合でも、高速夜行バスなどと違い、しっかり睡眠をとるのは難しいことが多いです。翌日朝から仕事…というのは体力に自信がなければ厳しいかも。

逆に、「ぐっすり眠れる」ようなバス車両を使用しているツアーの場合はそれは他と差別化を図る大きなメリットなので、売り文句になっていることが多いです(お値段も高くなりますが…)。ツアーの説明をよく確認してくださいね。

熊野大花火大会(2017年):宿泊施設・交通機関ともに押さえられなかったので、三重県内発着のバスツアーで参加。チケットは自分で確保しました。
熊野大花火大会(2017年):宿泊施設・交通機関ともに押さえられなかったので、三重県内発着のバスツアーで参加。チケットは自分で確保しました。

バスツアーの利用をお勧めする花火大会

これから開催される、バスツアーで行くことをお勧めする花火大会を、その理由とともに3つ、ピックアップしています。記事執筆時点ではまだ募集しているツアーがあることを確認していますが、掲載時点で満席になっていたり、販売終了している可能性がありますので、ご了承ください。

諏訪湖祭湖上花火大会(長野)

開催日:2024年8月15日(木)

昭和24年に始まり、今年で第76回を迎える歴史ある花火大会。諏訪湖上で打ち上げるので、花火の美しさはもちろん、湖面へのリフレクションも美しく、また盆地地形のため音が周囲に反響し大迫力!

主な公共交通機関はJRの在来線。上諏訪駅から会場までは近いのですが、大きな駅ではないし、臨時便は多数出るもののもれなく大混雑します。駅や駅前で長時間の乗車待ちが発生するので、混雑や待機がつらい方はバスツアーがお勧め。

熊野大花火大会(三重)

開催日:2024年8月17日(土)

三重県南部、熊野市の七里御浜で開催される花火大会。海上に台船を置いての打上や、三尺玉を海上に組んだいかだの上で爆発させる「三尺玉海上自爆」、世界遺産鬼が城から打ち上げる「鬼が城大仕掛け」など、ここでしか見られない花火が多くみられます。

こちらももともと列車本数の少ない紀勢本線沿線。最寄りの熊野市駅から会場までは近いのですが、列車内も駅も例年激混みです。会場近くに宿泊施設は少なく、近隣にも宿泊施設の多い都市が少ないので、宿泊先確保も至難の業。
メインアクセス道路の熊野尾鷲道路は花火大会当日は朝から交通規制があり、普通車は入れなくなりますがバスは通れるので、ツアーバスが一番スムーズにアクセスできるのではないかと思います。

全国花火競技大会(大曲の花火)(秋田)

開催日:2024年8月31日

全国から花火の匠が集まりその技を競う花火競技大会。国内でもっとも栄誉ある内閣総理大臣賞が授与されます。競技花火だけでなく、超ワイドな「大会提供」などのスターマインも魅力!

会場は広く、席にこだわらなければ観覧席はなんとか確保できそうなのですが、厳しいのは宿泊施設と交通手段。とくに宿は会場近くの大曲駅周辺はもちろん、秋田市内、岩手県の盛岡駅周辺まで早くから満席になります。新幹線も発売日に完売するので、遠方からだと立席特急券を利用するよりも、バスツアーの方が体力的に楽かも?

バスツアーを探すには?

旅行会社によりツアーを出している花火大会が異なりますし、旅行会社ごとに調べていると時間がかかります。

目当ての花火大会があれば、「〇〇花火大会 バスツアー」で検索すると、催行している会社のHPが検索結果に並ぶはずなので、そこから探していく方が効率的です。

花火大会の公式サイトによっては、ツアーを催行している旅行会社を掲載しているところもあるので、目当ての花火大会の公式サイトも念のため確認してみましょう。

ギリギリでもチケットがとれなくても、とりあえずチャレンジしてみてください!

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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