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iTunesのアルバム無料配信キャンペーン、不満なファンにU2のボノがついに謝罪「我を忘れた」

ジェイ・コウガミデジタル音楽ジャーナリスト

アップルがiTunesユーザー全員にU2の最新アルバム「Songs of Innocence」を無料配信したプロモーション・キャンペーンは、アルバムが無料で手に入ると同時に、勝手に曲がダウンロードされるという賛否両論を巻き起こしました。

14日、U2のメンバーが参加したFacebookファンとのQ&Aセッションの動画がU2のFacebookページで公開されました。その中で、ボノはユーザーHarriet Madeline Jobsonからの

お願いだからiTunesで勝手にプレイリストに曲がダウンロードされるアルバムを二度とリリースしないでもらえます?本当にひどすぎる

“Can you please never release an album on iTunes that automatically downloads to peoples[sic]playlists ever again? It’s really rude.”

の質問に対して、

あの件はすまなかった。素晴らしいアイデアを思いついて、我を忘れてしまった。アーティストはそういったことにはまりやすい。誇大妄想狂の滴、少しばかりの寛大さ、わずかなセルフ・プロモーション、人生を注いで作った曲が聴かれないのではという強い恐怖感があった。世の中はノイズばかりだ。その中を通り抜けるために、自分たちがノイズを出しすぎてしまった。

Oops. I’m sorry about that. I had this beautiful idea and we got carried away with ourselves. Artists are prone to that kind of thing. Drop of megalomania, touch of generosity, dash of self-promotion, and deep fear that these songs that we poured our life into over the last few years mightn’t be heard. There’s a lot of noise out there. I guess we got a little noisy ourselves to get through it.

と謝罪しています。

画像

動画の2分30秒辺りから上記の回答が見えます。

自動ダウンロードに否定的な意見がネットで拡散する中、アップルはU2の最新アルバムを体験した人の数は8,100万人以上で、これはU2の音楽をこれまでiTunesストアで販売した人の数よりも多い」と、キャンペーンが世界中のiTunesユーザーにリーチしたことをPRしています。

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「Songs of Innocence」の無料ダウンロードは13日で終了し、CDとデジタルの一般リリースへ切り替わりました。

ソース

‘Oops, sorry about that:’ Bono responds to ‘Songs of Innocence’ iTunes deal(11/14 9to5Mac)

この記事はデジタル音楽ブログ「All Digital Music」 10月15日の記事の転載です。

デジタル音楽ジャーナリスト

専門は「世界の音楽ビジネス、音楽業界xテクノロジー」の執筆・取材・リサーチ。音楽ビジネスメディア「All Digital Music」、音楽業界専門のマーケティング支援会社「Music Ally Japan」や、音楽ストリーミング・データ分析プラットフォーム「Chartmetric」日本事業展開も担当。グローバル音楽業界、レコード会社、ストリーミングサービスのビジネスモデル、トレンド分析、企業分析に関する記事執筆多数。

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