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「イスラム国」は「トルコ風呂」と一緒!

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

KNNポール神田です!

ヤフー!で「イスラム国」を検索すると、たくさんのメディアによる「国」でも、「イスラム」でもない、いわゆる「イスラム国」名称がヒットする。

今では「ソープランド」、かつては「トルコ風呂」

現在の「ソープランド」の名称は、かつては「トルコ風呂」という名前で呼ばれていた。「トルコに行く」とか「トルコの子」等は、国のトルコや、トルコ料理、トルコ人を意味することではなかったのだ。すべて性風俗店をイメージさせる言葉だった。

1984年、東大のトルコ人留学生や、トルコ大使館などからの苦情により、「トルコ」と呼ぶのをやめようという動き小池百合子氏らの協力でおきた。そこで、東京都特殊浴場協会が、一般に呼びかけ、提案されたのが、「ソープランド」「ロマン風呂」「浮世風呂」「コルト」「ラブリーバス」「オアシス」「ロマンス風呂」「ラブユ」などが提案され、それらの中から、「ソープランド」が選ばれ、現在の呼称となっている。

現在の「イスラム国」は、イスラムの人々にとっては、まさに「トルコ風呂」名称と同様の被害を被っているといえよう。

NHKでは、『』つきで「イスラム国」

公共放送のNHKでは、『』つきで「イスラム国」と他の国と「区別」しているそうだが、そんなのは「区別」になってはいない。すぐに「イスラム国」という名称での「トルコ風呂」呼ばわりはやめるべきだ!

元・NHKのキャスターであるジャーナリストの堀潤氏もこう語る。

私がキャスターをつとめるTOKYOMX「モーニングCROSS」では、先月終わりからニュースの中で「イスラム国」という呼称を使うのをやめ「ISIL」と呼ぶことにした。番組中にリアルタイムで寄せられるtwitterのメッセージでも多くの方々から「イスラム国と呼ぶのはおかしい」という意見もいただいていたし、何よりも、番組では去年6月ごろから定期的にISILの問題を扱ってきただけに、彼らの非道な行為がイスラム本来の教義とは大きくかけ離れたものであることも強く感じていた。

出典:「イスラム国」やめました

まさにその通りだと思う。

しかし、イスラム国でなければ…どう呼ぶべきか?

「Daish(ダーイシュ)」「IS(アイエス)」「ISIL(イシル)」「ISIS(イシス)」といろいろありすぎる。

日本では、こう読んでくださいと、さっさと政府が決めるべきだと思う。世界でも呼び名が決まっていないのだから、日本ではこう呼ぶと勝手に決めてしまえば良いのだ。日本人だけが、日本(Japan)のことを「ニッポン Nippon」と呼んでいる。外国人はそう呼ばない。そう、それだけのことだ。他の国が、彼らをなんと呼ぶのかなんて気にしないで良い。むしろ日本が言い出してしまえばいい。モスクに対する嫌がらせも起きているので、イスラムの人たちへの風評被害を国家として、一刻も早くふせぐべきだ!

彼らから、名指しされてしまった安倍総理が彼らを名指ししていいと思う。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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