空腹で食事を求める音が鳴り出し正午の時間が近づき始めると、職場で話題となるのが「麵屋こころ」だ。麵屋こころの「塩まぜそば」が、「うまい」「一度食ってみろ」と評価が高い。ところが、名古屋市郊外には出店が多いものの、市内には出店がほとんどない。コンビニの「ファミリーマート」の企画商品として、私は店頭で麵屋こころのまぜそばをよく目にしてはいたものの、実際には口にしたことはなかった。

　麵屋こころは、「台湾まぜそば」を食べて感激した石川琢磨氏が、いまや一世を風靡する「麵屋はなび」の新山直人氏に弟子入りし、修業した末に独立して拡大したまぜそば店。麵屋こころも、台湾まぜそばを第一の売り出し商品としている。

　それでも、麵屋こころの塩まぜそばが私の身近なところで話題になりすぎているので、食べたい衝動に歯止めがかからない。そこで、自宅から３０分以上歩いていくしか交通手段がない麵屋こころの清須店を徒歩で訪れた。

　台湾まぜそばを選ぶかで悩みに悩んだ挙句、塩まぜそば（税込み９３０円＋麺大盛り１５０円）を注文。塩まぜそばは台湾まぜそばと異なり、台湾ミンチの代わりにこんがり香ばしく炙られた厚切りのチャーシューがゴロゴロと入っている。

　まぜそばのタレとモチモチとした麺が、まろやかな塩味を感じさせる。大量のニンニクに加え、青ネギ、魚粉、刻みのり、メンマといった大量の具材をかき混ぜて一口食すると、あら不思議。さまざまな具材がとがった主張を避け、おいしさのために混然一体となった調和を生み出している。「台湾まぜそばは次回のために取っておいた」と発したくなる、また訪れたいおいしい思いを経験した。

名称：麵屋こころ　清須店

住所：清須市阿原神門１８０－１

※営業時間や定休日などの詳細は公式サイトhttps://kokoro-mazesoba.com/でご確認を。