【神戸市】生田神社に門松がない理由とは
松に代えて杉を使った理由とは洪水の一件から
神戸の生田神社は、縁結びの神様とも知られていて一年を通して多くの参拝客を集めています。生田神社には初詣にもたくさんの参拝客が訪れますが、他の神社では見られない独特の新年の飾りがあります。
生田神社で新年に飾られるのは、杉の小枝を盛り合わせて作られた「杉盛」です。これは高さ2.5メートルの「杉盛」に12本の注連縄を張ったものです。これ以外にも生田神社では縁起がよいと言われている松は他の神事でも使われません。
その理由は、約1200年前の洪水により流れた松の木で社殿が壊されたことがあり、それ以来松の木は植えてはならないという言い伝えから来ているのではないかとのこと。この「杉盛」は生田神社だけで見られる新年の慣習だったのです。
ちなみにこの注連縄、通常は12本張られますが閏(うるう)年は13本張られます。2024年はその閏年。確かに今年のものを数えてみると13本の注連縄があります。
松の代わりに杉を使っていても新年を祝う行事には変わりはありません。他では見られない「杉盛」という独特の神事を生田神社では見られることは貴重です。
生田神社に奉納されている今年の干支である辰の絵馬は、とてもカラフルなタッチが印象的です。
生田神社
神戸市中央区下山手通1丁目2-1
JR阪神阪急各三宮駅 徒歩10分