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【日立市】“笑福”を大切にする助川鹿嶋神社。年に一度の例祭前夜10月14日に『宵祭り』を開催!

ひよりひよっこライター(日立市・高萩市)
助川鹿嶋神社

街中を歩いていると、鼻をかすめる金木犀の香りに、待ち侘びた秋がようやく訪れたのだと喜びが隠しきれない筆者です。そんな過ごしやすくなった10月は、助川鹿嶋神社の年に一度の大きなお祭りが開催される月です。

助川鹿嶋神社参道
助川鹿嶋神社参道

助川鹿嶋神社は、日立市鹿島町の街中に佇む神社です。国道6号から国道245号入口の交差点近くに鳥居がありますので徒歩の方はここから入ることができます。車で参拝される方は、交差点を国道245号側に曲がり直進すると左側に駐車場があります。

二の鳥居
二の鳥居

助川鹿嶋神社の創建は、大同4年(809年)9月15日と言われおり、1,200年以上もの間この地を守り続けている神社です。御祭神は、戦いの神様・勝負運の神様として知られる『武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)』が祀られています。

■助川鹿嶋神社の御由緒

武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の像
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の像

助川鹿嶋神社の御由緒は、当時日本を収めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)と国譲りについて難航していた話し合いをまとめるために、香取の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と武甕槌大神が出雲に降り立ちました。2人は国内を歩き、話し合いをまとめ現在の日本建国の基礎を作りました。

いい笑顔の武甕槌大神と鹿
いい笑顔の武甕槌大神と鹿

その後武甕槌大神は現在の茨城県鹿嶋を拠点に、香取の大神様と東の国の開拓を果たし、戦いの神様と勝負の神様として鹿嶋神社に祀られました。御分霊は奈良の春日大社、宮城の塩釜神社をはじめ、全国に二千社にも及んでいるそうです。

助川鹿嶋神社
助川鹿嶋神社

日立市内にも鹿島町、会瀬町、成沢町、多賀町、大久保町、南高野町、大和田町、神田町の八社に御分霊され、助川鹿嶋神社も鹿島神宮を本宮として御分霊された神社です。

境内には、鹿嶋神社の他、天神社、助川末社八神がお祀りされています。

天神社(天満社)
天神社(天満社)

鹿嶋神社に向かって左後ろ側に鎮座しているのは、学問の神様として有名な菅原道真公を御祭神とする天神社(天満社)です。学問や合格、出世などの御利益があるとされていますので受験や入社、昇進試験などを控えている方はお参りしたい神社ですね。

助川末社八神
助川末社八神

助川末社八神には、8の神社がお祀りされています。かつて境内に別々にありましたが、空襲で社が焼けてしまったため、こちらでまとめてお祀りされているそうです。お祀りされている八神様は以下のとおりです。

・伊弉冉命(いざなみのみこと):縁結びの神様

・須佐之男命(すさのおのみこと):無病息災の神様

・月読命(つくよみのみこと):海の神様

・大己貴命(おおなむちのみこと):商売・金運の神様

・木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと):安産・子宝の神様

・誉田別命(ほんだわけのみこと):勝運の神様

・加具土命(かぐつちのみこと):防火の神様

・菊理媛命(くくりひめのみこと):和合の神様

ここを参拝するだけでもかなりの御利益がありそうな神様ばかりですね。助川末社八神は鹿島神社に向かって右側にありますので、ぜひこちらも参拝してくださいね。

手水舎
手水舎

水面に素敵な飾りが浮かぶ手水鉢です。龍に近づくと自動で水が流れるようになっています。

樹齢300年のけや木
樹齢300年のけや木

社運発展に縁起の良い木と言われているけや木。力強いその幹にぜひお手を触れてみてください。

強心の銀杏
強心の銀杏

戦争にも負けずに立ち続けた銀杏の木。子宝に恵まれなかった男性が参拝の度に触れ祈願し続けたところ、子宝に恵まれたという逸話もあります。ぜひ触れてみてくださいね。

愛嬌のあるお顔の狛犬
愛嬌のあるお顔の狛犬

歯が一本だけ欠けて見えるような時期があったことから『歯っ欠け狛犬』と呼ばれていたり、某お笑い有名人に似ていると地元の方に言われていたりと、地元の方から愛されている狛犬だそうです。とても愛嬌のあるお顔なのでぜひ探してみてくださいね。

■例祭

神社では毎年様々な行事がありますが、その中でも例祭(れいさい)とは、その神社にとって最も重要な一年に一度の行事です。例祭は各神社の御祭神や御由緒とも深く関わりのある日に開催されます。

神社が誕生した日であったり、御祭神の誕生日や命日であったり、その神社にとってとても縁のある大切な一日です。

助川鹿嶋神社の例祭は10月15日(火)となり、氏子総代の方や地域の方で執り行われます。そんな厳粛な例祭ですが前日の14日(月)は、地域の人々と『宵祭り』を盛大に開催します。

『宵祭り』チラシ表(資料提供:助川鹿嶋神社)
『宵祭り』チラシ表(資料提供:助川鹿嶋神社)

宵祭りでは、江戸時代後期から鹿嶋神社の祭礼時に使用されていた舞屋台の展示や、五穀豊穣と平和を願って奉納される助川佐々羅(すけがわささら)や助川ばやし、雅楽演奏など伝統的な催し物の他、お祭りを彩る各種模擬店も出店しています。ビンゴゲームもありますので、ご近所の方はぜひ遊びに訪れてください。

雅楽演奏(写真提供:助川鹿嶋神社)
雅楽演奏(写真提供:助川鹿嶋神社)

夜の神社は昼間の神社とはまた違った雰囲気です。雅楽演奏は旧多賀郡(北茨城市、高萩市、日立市)の神職の方が演奏されるそうです。

舞屋台と助川ばやし(写真提供:助川鹿嶋神社)
舞屋台と助川ばやし(写真提供:助川鹿嶋神社)

迫力ある屋台と演奏は、宵祭りをより盛り上げてくれることでしょう。

舞屋台の細工は見事です
舞屋台の細工は見事です

籠の中にも鶏がいます
籠の中にも鶏がいます

舞屋台の細工は細部まで丁寧に施されているとても貴重な物です。滅多に見ることができませんので、ぜひこの機会に見てくださいね。

宵祭り

■日時:10月14日(月)16時~19時

■会場:鹿嶋神社境内(日立市鹿島町2-4-4)

■タイムスケジュール

 17時30分~18時:雅楽演奏、神楽舞

 18時~18時30分:舞屋台、助川ばやし演奏

 18時30分~19時:ビンゴ大会

■御朱印とお守り

〇浮世絵御朱印 御初穂料1,000円

力強いお姿の武甕槌大神
力強いお姿の武甕槌大神

10月は例祭月のため力強いお姿の武甕槌大神のデザインとなっています。見開きサイズの御朱印になっており、絵柄も力強い炎に包まれとてもパワーがもらえそうですね。

〇笑福御朱印 御初穂料1,000円

笑福御朱印 11月のデザイン
笑福御朱印 11月のデザイン

笑いを大切にしている助川鹿嶋神社は、笑福御朱印もあります。笑福御朱印は10月にはありませんが11月は素敵な銀杏の木の前に座る武甕槌大神です。可愛らしいお姿なのでこちらもおすすめです。

〇御朱印(通常版) 御初穂料500円

例祭月は文字が紫色になります
例祭月は文字が紫色になります

通常版の御朱印ですが、10月は例祭の月なので紫色の文字色になります。ちなみに、1月は金色で6月は緑色とのことです。当て紙も笑顔の龍で可愛いですね。

〇笑福守 御初穂料800円

笑を大事にする鹿嶋神社オリジナルのお守りです
笑を大事にする鹿嶋神社オリジナルのお守りです

『笑う門には福来る』を大切にされている助川鹿嶋神社。人々に笑福が訪れるようにと、願いを込められた助川鹿嶋神社オリジナルのお守りです。

〇勝守 御初穂料800円

鹿嶋神社の鹿が力強い姿で刺繍されています
鹿嶋神社の鹿が力強い姿で刺繍されています

勝守も助川鹿嶋神社オリジナルのお守りです。試合や試験、大事な勝負事がある際、ご利益が得られるよう願掛けして持ち歩きたいお守りですね。

『笑う門には福来る』ということわざにもあるように、人生に“笑”は大切なことの一つですよね。クスッと思わず笑みがこぼれる助川鹿嶋神社で、“笑福”を授かりに訪れてみてはいかがでしょうか。

助川鹿嶋神社

■住所:茨城県日立市鹿島町2-4-4

■受付:9時から16時まで

■電話:0294-21-2920

■駐車場:有(無料)

■HP:助川 鹿嶋神社

■インスタグラム:@ sukegawakashima117

ひよっこライター(日立市・高萩市)

茨城県日立市・高萩市の担当になりました。まちのイベントや飲食店、子育て施設やお出かけスポットなどお役立ち情報をたくさん発信していきます。明日のお出かけにぜひ参考にしてください。

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