３月13日（日本時間14日）　アメリカ・テキサス州ダラス

アメリカン・エアラインズ・センター

WBAスーパー、WBC世界スーパーフライ級タイトル戦

WBAスーパー王者

ローマン・ゴンサレス（ニカラグア＝帝拳／33歳／49勝（41KO）２敗）

対

WBC王者

ファン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ／30歳／40勝（27KO）３敗）

＊インタビューは現地10日（同11日）に通訳を通じて収録

ついに訪れた雪辱の機会

――因縁の再戦はもう目前ですが、今の心境は？

エストラーダ（以下：JE） : このファイトが実現してハッピーだし、意欲に満ちています。私のキャリアの中で唯一、まだ勝っていない相手とのリマッチですから、ずっとこの日を待ち望んでいました。今回も必ず良い試合になるはずなので、そういった意味でも楽しみにしています。試合当日が待ちきれません。

――ゴンサレスとの第１戦が行われたのはもう８年以上も前ですが、これだけの時を経ての再戦はどんな試合になると考えていますか？

JE : 初めての対戦の後、私たちは互いに多くの経験を積み重ねて来ました。先ほども話した通り、良い試合になるはずですが、これまでの歳月が今回の結果に大きな影響を及ぼすと信じています。（重要なのは）試合を通じて多くの手数を出すことですね。第１戦ではその点が決め手となり、今回も同じのはずです。

――KOは意識しますか？

JE : 試合が決まった時から、ずっとKO勝利を頭において準備して来ました。それを成し遂げたいと考えています。

――昨年10月、カルロス・クアドラス（メキシコ）との再戦ではダウン応酬の末に11回KO勝ちを飾りました。年間最高試合候補にも挙げられた激闘でしたが、あの一戦をどう振り返りますか？

JE : クアドラス戦はとてもハードな試合になりました。あのタイトル戦の前、多くの人が「クアドラスはもう終わった」と話していましたが、実際にはそうではなかったのです。異なったスタイルを持つ選手同士の対戦となり、結果的に私のスタイルが勝利しましたが、その過程で多くのパンチを浴びることになりました。今回の試合はクアドラス戦とは違う流れになるでしょう。

――あなたも30歳になりましたが、まだ全盛期にいると感じますか？

JE : その通りです。故障も経験して来ましたが、今こそが私の全盛期だと言ってもいいと思います。

将来的な井岡、井上との対戦の可能性は？

――WBO王者の井岡一翔（Ambition）もあなたとゴンサレスの勝者との統一戦を希望しています。井岡にはどんな印象を持っていますか？

JE : 井岡一翔はとても良い選手ですね。彼の試合はこれまで注目して見て来ましたし、できれば対戦したいとずっと願って来ました。井岡か、IBF王座を持つエルウィン・アンカハス（フィリピン）との統一戦を実現させられたらエキサイティングな試合になると信じています。

――一部のファンはあなたがいずれバンタム級に上げ、井上尚弥（大橋）選手と対戦することを期待しています。井上戦は現実的なものとして考えられますか？

JE : 現在、私はこの試合に集中しており、今戦をクリアしたら井岡かアンカハスとの統一戦を考えることになるのでしょう。まずはスーパーフライ級統一戦の機会を模索していきますが、それがうまく進まなかったら、バンタム級での井上戦も考えるかもしれません。

――すでに世界王者として多くを成し遂げて来ましたが、今のあなたにとって何が最大のモチベーションになっているのでしょうか？

JE : 私はキャリアの中で３敗を喫して来ましたが、そのうち２敗の相手にはすでにリベンジを果たしています。もう１敗の相手であるゴンサレスにも勝つことこそが私のモチベーション。ゴンサレスにも雪辱すれば、私は自分が再び無敗のボクサーであるように感じられるはずなのです。

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