【悲報】ゴルフボールの飛距離性能規制が正式に決定。今までと比べてどれくらい飛ばなくなる?
6日、世界のゴルフのルールを司るR&A(全英ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)は、"飛ばないボール"の規制を正式に発表した。
これは「レクリエーションとしてのゴルフへの影響を最小限に抑えつつ、年々伸びる飛距離がゴルフの持続可能性に与える影響を減らす」ことを主な理由としている。
具体的にはヘッドスピード約55.5m/s、スピン量2200rpm、打ち出し角11度の条件下で、飛距離が317ヤード以内(誤差3ヤードまで許容)に収まるよう規制されるそうだ。
現在の規定ではヘッドスピード約53.3m/s、スピン量2520rpm、打ち出し角10度で同飛距離以内に収まるようにされていることから、今後のボールは間違いなく飛距離性能が落ちることが予想される。
この規定は2028年1月から施行される予定だ。なお2030年1月までは2027年までに適合が承認されたボールは使用することができる。
すなわち2030年1月からは完全に飛ばないボールへと移行されることとなる。
もちろんプライベートなラウンドではどのボールを使用しても問題ないが、日本のアマチュア競技(倶楽部の月例など)においても、今回発表された規制は適用範囲内となることだろう。
では具体的にはどれくらいボールは飛ばなくなるのだろうか?
想定されるドライバーショットの数値としては、男子プロの飛ばし屋で約15ヤード、平均的な男子プロで約10ヤード、女子プロでは約5-7ヤードほどとされている。
平均的なアマチュアゴルファーは女子プロゴルファーよりもヘッドスピードが遅いため、ボール規制による飛距離の低下は5ヤード以下の軽微なものとなるだろう。
実際に現在世界ランキング2位のローリーマキロイ選手もX(旧Twitter)にて「一般的なプレイヤーに与える影響は少なく恐れるものではない」と投稿している。
しかしアマチュアゴルファーの中にもヘッドスピードが50m/sを超える人は少なからず存在する。そのようなプレイヤーにとってはかなりの影響がある規制となっている。
また一般的なアマチュアゴルファーにおいても、ドライバーは5ヤードしか飛距離が落ちずともそれ以外クラブの飛距離も少しの低下は予想されるので、今までよりセカンドショットは番手の大きいクラブを持たされることとなるだろう。
多くのアマチュアゴルファーが飛距離不足に悩む中、今回の規制の決定は残念なことであると筆者は感じている。
2030年に向けて自身の飛距離性能の向上がアマチュアゴルファーにも求められている。