【福津市】夏の風物詩|津屋崎祇園山笠が4年ぶり通常開催
4年ぶりに津屋崎の夏の風物詩!津屋崎祇園山笠が通常開催されます。
今回は、50年以上に渡り山笠で活躍していらっしゃる「津屋崎祇園山笠振興会」本部役員の魚住一廣さん(うおずみかずひろ)にお話を伺ってきました。
2023年津屋崎祇園山笠の日程
まず初めに、2023年の津屋崎祇園山笠の日程を紹介します。
2023年7月9日(日)18:00「お宮入り」
2023年7月15日(土)「裸参り」
・1番山笠 18:10お宮入り、18:30お宮出し
・2番山笠 18:15お宮入り、18:35お宮出し
・3番山笠 18:20お宮入り、18:40お宮出し
2023年7月16日(日)「追い山」
・1番山笠 8:10お宮入り
・2番山笠 1番山入り次第 お宮入り
・3番山笠 2番山入り次第 お宮入り
・追い山開始 9:00
7月9日には山笠に人形の飾り付けも行われるので必見です!
津屋崎祇園山笠とは?
津屋崎祇園山笠とは、1714年に「疫病退散」「無病息災」を願い福岡市の櫛田神社から福津市津屋崎の波折神社に祇園の神様を迎え、3つの山笠を奉納したのがはじまりです。
江戸時代から大切に受け継がれてきた津屋崎祇園山笠ですが、今年で309年目、復活して49年目を迎えます。
津屋崎祇園山笠は、1936年〜1974年の期間は一時中断していました。
山笠の舁き手(かきて)は、正装である水法被(みずはっぴ)に締め込み(しめこみ)と晒し(さらし)を着用し、足元は地下足袋(じかたび)を履いて津屋崎の町を駆け抜けます。
津屋崎祇園山笠3つの流れ(ながれ)
津屋崎祇園山笠には当時の職業に沿って組まれた3つ流れがあります。
- 岡流(おかながれ):農業中心の地域
- 新町流(しんまちながレ):商業中心の地域
- 北流(きたながれ):漁業中心の地域
現在、津屋崎に住む舁き手のほとんどは、住まいの地域の流れに属しています。
また、各流れごとに色も決まっており、岡流は赤色、新町流は黄色、北流は桃色です。
津屋崎祇園山笠の見どころ
津屋崎祇園山笠最大の見どころは、なんと言っても最終日7/16(日)の「追い山」です。
追い山では、午前8:59の太鼓を合図に1番山笠の舁き手たちが「祝いめでた」を歌い、その後3つの舁き山が順番に走り出します。
かつては「喧嘩山笠」と言われていたこともあり、舁き手たちの勇壮な姿を目の当たりにすることができます。
また、見逃せないのは山笠を彩る豪華絢爛(けんらん)な人形です。昔は、3つの流れそれぞれに専属人形師がつき、各流れの人形を製作をしていましたが、現在は『筑前津屋崎人形巧房』(外部リンク)の原田さんが3つの流れすべての人形を製作しています。
津屋崎祇園山笠で使用した人形はすべて原田さんの元へ戻し、毎年、原田さんの手により修復され、甲冑(かっちゅう)などを変えてその年に合わせた人形が作られているんです。
津屋崎祇園山笠の観覧について
津屋崎祇園山笠の観覧について、山笠では多数の舁き手が勢いよく津屋崎の町を駆け抜けていきます。
波折神社すぐそばにある孝明保育園(福津市津屋崎4-37-1)敷地内に設けられる桟敷席(さじきせき)から観覧するのが安全です。
予約は不要で、誰でも座って山笠を楽しむことができます。
交通機関について
津屋崎千軒エリアは駐車場が少ないため、山笠へは公共交通機関を使って足を運んでください。
津屋崎千軒へのアクセスは、西鉄バス「津屋崎千軒・なごみ入口」を利用するのが便利です。
最後に
最後に、現在福津市内各所にて「津屋崎祇園山笠」の展示が開催されています。
特に、津屋崎千軒なごみ(福津市津屋崎3-17-3)では津屋崎祇園山笠の本部が設置されていることから、山笠の写真の展示だけでなく、津屋崎祇園山笠オリジナルグッズの販売などもされています。
4年ぶりに津屋崎の夏の風物詩が帰ってきます!ぜひ、家族で津屋崎祇園山笠へ足を運んでみてはいかがでしょうか。