焼鳥屋の特製「鴨肉ハンバーグ」が濃厚でごはんが足りない!豊島区・駒込駅近く
今回冒険するのは、東京都豊島区の「とり匠」。最寄りは山手線・駒込駅で「とり匠」は駅前を走る本郷通り沿いにある。目当ては夜の営業ではなく、前から気になっていたランチ。なんでもここは、ランチメニューの種類が豊富に揃っているらしい。
鶏にかぎらず豊富なランチメニュー
ランチが始まるのは11時30分。12時過ぎに訪れると、近隣で働いている人や六義園の観光客で賑わっていた。焼鳥屋のランチといえば焼鳥丼やそぼろ丼、親子丼あたりが定番だと思うけれど、「とり匠」のランチはちょっと意外なメニューも揃っている。
- 鶏ひつまぶし膳 2,090円
- 天草大王地鶏の親子丼 2,090円
- 鴨肉のハンバーグ膳 1,980円
- 鶏の唐揚げ膳 1,320円
- 豚ばら焼肉膳 1,320円
- 本日のお魚膳 1,430円
ランチとしてはそれなりの価格ではあるものの、どれも前菜が付き、とくに2,000円近くのメニューは熊本県の地鶏「天草大王」や鴨肉など、ワンランク上の食材を使っているようだ。
なかでも気になったのが「鴨肉のハンバーグ膳」。どうやら、鴨と鶏の合い挽き。「つまりはつくね?」とも思ったのだけれど、ソースにポートワインを使うあたり、しっかり洋食に落とし込んでいるみたいだ。しかも「1日5食限定」となれば、もう頼むしかないというもの!
主菜に前菜3種、サラダ、椀ものなど
まずは、前菜から。なすの煮びたしに香の物、サーモン。確かに品書きに前菜とはあったけれど、こういう風に出されると、昼間だというのにビールを頼みたくなってしまう……。細かく隠し包丁を入れたなすは味がしっかりしみて、いい塩梅。
そうこうして、鴨肉のハンバーグ膳が運ばれてきた。ハンバーグは温泉卵と野菜も添えて。さらにごはん、漬け物、サラダ、みそ汁となかなかのボリューム感。前菜も含めると、しっかり野菜がとれるメニューに仕上がっているのも嬉しいところ。
鴨肉の濃いうまみがジュッとしみわたる
さぁ、肝心なのはメイン料理だ。パッと見は牛肉のハンバーグと変わらない。まん丸とした肉塊を箸で割ると、ジュッと肉汁が溢れ出した。噛めばじんわりと伝わる濃いうまみ……。タネに使うのが鶏肉だけだとどうしてもさっぱりとしてしまうところ、鴨肉を加えることで深いコクを生み出しているわけだ。
ポートワインを使ったテリヤキソースもこっくりとして抜群に合う。まるでワンランク上の洋食屋で味わうハンバーグのようで、焼鳥屋に来ていることを忘れてしまう。焼鳥屋でそぼろ丼でも親子丼でもなくハンバーグを食べるというのは慣れない感覚ではあるけれど、間違いなくこれは焼鳥屋ならではのハンバーグだ。
添えられた温泉卵はハンバーグにとろりとからめて。その肉塊は思いきって、ごはんにオンだ。あぁ、これがおいしくないわけがないじゃないか。
ハンバーグ、米、ハンバーグ、米……。鴨肉のうまみ、ソースのコク、温泉卵の甘みが一体となって、もう箸が止まらない。これならはじめからごはんを「大」で注文しておけば良かったと、ちょっとばかり後悔。それでも、満腹。
ちなみに「とり匠」では、昼から焼鳥コースを味わうこともできるよう。焼鳥4本が付く「ひな」(2,900円)をはじめコースは3種。土日だけでなく、平日の昼もコースを味わえるというのは焼鳥屋としてはかなり珍しい。東京を代表する大名庭園・六義園を散歩して、焼鳥屋でランチ? それもいいじゃない。
▼冒険のおさらい
①焼鳥ランチは多種多彩
②鴨肉ハンバーグは1日5食限定
③焼鳥コースは平日も楽しめる
店舗情報
【店名】とり匠
【最寄り駅】駒込駅
【住所】東京都豊島区駒込1-3-4
【予約】03-6902-9539
【定休日】月曜
【串のアラカルト】なし
【コース(セット)】あり
【鶏メモ】天草大王 他