【川崎市中原区・木月キッチン】身体よろこぶ野菜料理と子どもキッチンから広がる笑顔の輪
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/top_1616655061227.jpeg?exp=10800)
川崎市中原区には最強の商店街「ブレーメン通り」があるのをご存知の方も多いと思います。初めてここに降り立った時、「竹下通りか!」と突っ込んでしまうくらいの昼間からの雑踏・賑わいがあり、元住吉ってすごいな、と思ったものです。
そんな賑やかな元住吉も、コロナの影響を少なからず受けていますね。
今日は、この街の駅からすぐ(ブレーメンとは反対側のオズ通り側に出ます)、野菜、玄米を使った料理に定評のある「木月キッチン」さんの現在と、その店主である時田さんの「子どもキッチン」などの意欲的な活動に迫ります。
木月キッチン
今年で9周年になる木月キッチン
こちらが、木月キッチンの店主・時田正枝さんです。
![エプロンに三角巾のこの姿に、マスクをしているのが時田さんのいつもの姿(この写真は7周年の取材で撮影)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616673162917.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この笑顔が半分、マスクで隠れてしまうのが残念な今日この頃です。
川崎経済新聞でも、いろいろな折に取材させていただいています。
2017年に5周年だったということは、今年は9周年ですね…!なんと、昨日ご紹介した新丸子のSHIBACOFFEEさん同様に、木月キッチンさんも空太郎(うちの子)とほぼ同い年!!
上記に引用した川崎経済新聞の記事の中にもあるように、時田さんは9年前、勤めていた会社をやめて、ずっとやりたかったお店を始めたのでした。震災を契機に、いろいろな人の人生が動くタイミングだったのかもしれない、と改めて思いました。
野菜料理がとにかく美味しい
時田さんが作る野菜の料理は、とにかく美味しい。最近はヴィーガン料理なんかも市民権を得てきているし、美味しいお店も増えているけれど、私は初めてこのお店の料理を食べた時には衝撃を感じました。野菜の甘さ、素材の味がそのままに生きて、それでもボリュームがあって。物足りなさは全然ないので、男の人にも人気があったんです。
![お弁当になっても、ボリュームがしっかりあって食べ応え満点!](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616677391098.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
それから、7周年の取材を兼ねて伺ったイベントで出された野菜カレー。
サラダのドレッシングももちろん手作りで、これがまた素晴らしく美味しい!!
![この日はヴィーガンメニューだったけれど、しっかりお腹一杯になりました](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616677523798.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「木月子どもキッチン」も
子どもキッチンは4周年
そもそも、こちらのお店に初めて伺ったのは、子ども食堂を始める、というタイミングでした。
突然の取材の申し込みにも、とても感じよく応えてくださって、子ども食堂に込める思いの丈をとても真摯に語ってくださったのを、昨日のことのように思い出します。
こちらの子どもキッチンも、始まってから徐々に広まっていき、時田さんが「手応えを感じる」と言っていたのが、7周年の時。
コロナ禍ではお弁当スタイルで継続
コロナ禍では、お弁当を作って子ども食堂を続けてきました。
記事にもあるように、慣れた様子でとりに来る子どもさんもいて。
お弁当をとりにきた子ども一人ひとりと、会話をする時田さんは、とても楽しそうでした。
![この日はハンバーグ弁当、「美味しかった!」とあとでコメントをいただきました](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616678976484.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「子ども食堂を始めた時には、多少の赤字が出ても、木月キッチンの売り上げから補填していければいいかな、と思っていたんです。でも、始めてみると、あちこちから支援の申し出をいただいて。結局は全く赤字を出さずに今日まで続けてこられました」と、時田さん。
「ボランティアも、毎回4人〜6人が集まってくれて、以前に勤めていた会社の関係者からも『うまくいってる?』と寄付をいただくこともあります。いろいろな人の善意があって、続けてくることができた。子ども食堂を成り立たせてくれている全ての方に感謝したい」と笑顔を見せます。
![空太郎も毎回、木月子どもキッチンのお弁当をうまい!うまい!と連発して食べる(煉獄さん?)時田さんとボランティアの皆さんに感謝!](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616679912135.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
木月子どもキッチンは、月に一度の開催。子どもとこちらのお弁当が必要な大人が利用できて、お弁当は一つ100円です。
![寄付のあった食材などを利用して作られる「木月子どもキッチン」のお弁当](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616681197822.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
Facebookページ(https://www.facebook.com/kizukikodomokitchen)から、開催日のチェックや、収支の確認などができるので、興味のある方は、ぜひフォローしてくださいね。
次回の子どもキッチンは4月12日!4周年記念で「いつもより少し豪華かも?」ということです!
今後の展望
現在は水・木曜で営業
「子ども食堂」を実施するだけではなく、親を頼れない青年たちへの料理教室を行うなど、時田さんが食を通じて行ってきた活動は、時田さんならではの視点に基づいた細やかなものでした。それも、コロナ禍でなかなか思うように実施してこられなかった、といいいます。
時田さんご自身も足を痛めて、以前のようにカウンターに立って料理ができないという2020年は試練の年でした。お店も現在は、水曜のディナーと、木曜日のランチのみという限定的な営業を行なっています。
フードパントリーを始めたい
それでも、前を向いて進み続けるのが、時田さんのすごいところ!今後の展望をお尋ねすると、
「困っている人たちへ、フードパントリーのようなことをできればと思っています。木月子どもキッチンへみなさまが寄せてくれる善意を、少し形を変えて社会に還元していくという感じなのですが…」
「家に余っている食材、賞味期限が少し近づいている、というようなものを木月キッチンに持ち込んでもらって、それを必要なひとに渡していくような活動をしたい。まずはやってみないとどうなるかわからないけれど、もしお家にそういう食材があるよ、っていう人はぜひ、持ってきてください。火曜日、水曜日、木曜日にはお店にいます」とのことです。
![木月キッチンの食事の美味しさには、世界を変える力がある、と本気で思う](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/ash/article/00095224/internal_1616683360820.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
美味しい食事からはもちろん、優しく、常に前向きな時田さんの姿そのものからも、子どもだけではなく、大人の私たちもいつも元気と勇気をいただいています!
これからも、街の頼れる定食屋さんとして、そして食を通じて社会を変えていけるだけの技術を持つ料理人としても、頑張ってください!いつもありがとうございます。応援しています!
Brown rice+ 木月キッチン
住所:神奈川県川崎市中原区木月2-3-15
電話番号:044-572-3214
営業時間:水曜日 17時〜19時30分
木曜日 11時30分〜14時
公式HP:https://sites.google.com/site/kizukikitchen/
アクセス:東急東横線「元住吉」駅より徒歩2分