【東大阪市】生駒山の麓で大阪城の秘密に迫る!
今回は、大阪城に関する話題です。生駒山は、石切神社の御由緒「御神威が、強固な岩をも切り裂き、貫き通すほど偉大である」という由来から、石切り場の名所として知られ、昔はお城を建てるときなど、たくさんの岩が切り出された場所です。大阪といえば「大阪城」。その築城の際も、この生駒山から多くの石が切り出されました。その跡が残っている場所があるのでご紹介します。
近鉄「新石切駅」からバスに乗って「善根寺」で下車。そこから5分ぐらい歩いたところに「春日神社」と呼ばれるところがあります。その鳥居をくぐったすぐ横のところに、柱が何本か置いているところがあります。何かの跡なのかと思い、気になるので近くで見てみます。
この場所は、「足立十兵衛正之」という人が徳川家綱(4代将軍)の時代に、神社の鳥居を作る際に石を切り開いた場所だそうです。神社にいた人にお話を伺ってみると、この地は、足立氏は大阪城築城の際に石を切り開いた場所とのことでした。その跡があちこちにあるとのことなので、辺りを散策してみようと思います。
神社の周りを歩いていると、確かに石を積み上げられた場所が沢山あります。この石も生駒山から切り出したものなのでしょうか。
神社の裏手に回ったところに「大阪城築城残石」がありました。自分の背丈よりも高く、大きな大きな立派な岩です。こんなに大きな岩を切り開いて、このまま大阪城へ運ぶのも大変です。昔の人の技術力に圧倒されました。
すぐむかいに、石が積み上げられた場所があります。ここも材石の跡だそうです。綺麗に積み上げられ、まとめられている感じが印象的です。昔ここに何か建物があったのではないかと思わせるほどです。1つ1つの岩が大きく、現代の技術でもこれだけの岩を扱うのは大変なのではと思うほどでした。
今では知らない人はほとんどいないほど有名で大きな大阪城ですが、これを作るために、多くの人が関わり、さまざまな地域の結びつきがあることを改めて認識することができます。歴史が好きな方、大阪城に興味がある方、ぜひ一度この場所を訪れて、大阪城築城の経緯に触れてみてください!
大坂城石垣残石(春日神社)
【住所】東大阪市善根寺町6丁目6−13
【アクセス】近鉄「新石切駅」からバスに乗って「善根寺」で下車。駅から徒歩約5分。