作ったパン生地は何日寝かせても大丈夫か検証してみた。
パン作りは早くできる方法でも2〜3時間くらいかかります。
しかし、生地を途中で寝かせる製法を使えば、作業が分割できるのでまとまった時間がなくてもパンが作れるようになります。
では、作ったパン生地は一体どれくらいの期間寝かせることができるのでしょうか。
これがわかればパン作りのスケジュールがより組みやすくなり、パン作りがもっと身近になるのではないかと思い検証してみることにしました。
今回比較する生地
1日寝かせた生地
2日寝かせた生地
3日寝かせた生地
4日寝かせた生地
同じレシピで寝かせる期間の違う4つの生地で仕上がりを比較してみました。
ちなみに今回のレシピがこちら。
- 強力粉 250g
- 砂糖 20g
- 塩 5g
- イースト 3g
- 水 170g
- 無塩バター 20g
焼成前の生地の状態
1日、2日寝かせた生地
ストレート法で作る生地よりもしっとり感があり芯まで水分をしっかり吸っているような手触りでした。
生地も扱いやすく特に手にくっつくことはなかったです。
3日、4日寝かせた生地
寝かせる期間が長くなるほど生地が水っぽい感じがしました。まるで直接水を触っているような感覚です。
手にもべたべたくっつくのでちょっと扱いにくいです。寝かせる期間が長いと生地の離水が起こるようです。
完成品の違い
1日、2日寝かせた生地
1日と2日寝かせた生地ではそこまで大きな違いを感じることができませんでした。
小麦の風味もするし、もっちりしっとりしていて美味しいパンに仕上がっています。
やっぱり生地は寝かせた方が美味しくなります!
3日寝かせた生地
一口目の印象はすこしパサついた感じでした。
寝かせる期間が長ければ長いほどしっとりすると言う訳でも無さそうです。
また、パンの甘味も弱くなっていて、反対に塩気を強く感じます。
発酵期間が長くなるほどイーストが糖分を分解してしまうので、そのせいで甘味が弱くなっていたんだと思います。
4日寝かせた生地
これは結構パサパサしていました。
そして小麦の風味も薄くて、とても味気ない感じです。
食べていて若干イーストの香りも気になります。
検証結果
パン生地を寝かせて美味しく食べられる期間の目安は48時間でした。
1日寝かせた生地と2日寝かせた生地では大きな変化がなく、味の優劣も無いように感じました。
作った生地は2日後までなら美味しいパンが仕上がると思います。
しかし、それ以上寝かせると生地に離水が起きてパサついた仕上がりになります。
また、発酵期間が長いほど生地中の糖分が少なくなり甘味の少ないパンになってしまいます。
ぜひ、皆さんもパン生地を寝かせて作る際には参考にしてみてください。