今回は、富山市古沢にある和菓子店「引網香月堂（ひきあみこうげつどう） 古沢本店」をご紹介します！

前回の記事でピックアップした「越中富山やくぜんサブレ」の他にも、美しくて美味しい和菓子を多くラインナップしています。

引網香月堂は「古来の伝統と現代の感性とがとけあい、五感に響き心を満たす」ことを大切にして、和菓子作りを行っています。

引網香月堂 古沢本店は、紅白模様の暖簾が目印。店内に入ると、洗練された和モダンな雰囲気に、心がスーッと癒やされるのを感じます。

平日の15時頃にうかがいましたが、焼き菓子や上生菓子、いちご餅など20種類ほどの和菓子が並んでいました。

洗練された雰囲気でありながらも、「ショーケースの上生菓子もご用意できるので、お声がけくださいね」とお店の方が優しく声をかけてくださり、リラックスしてお買い物できました。その他のお菓子は自分でお盆に取って、レジに持っていくスタイルです。

ディスプレイで流れていたのは、煉切（ねりきり）キットを使って、ねこちゃんの顔を作っていく様子です。テロップ入りで分かりやすく楽しくレクチャーされているため、「私もねこちゃんの煉切を作ってみたい！」とつい見入ってしまいました。

副招きやキジトラ、ねこちゃんの個性を手のひらに収まるほど小さな和菓子の世界で表現していることに感銘を受けます。

引網香月堂 古沢本店を訪れて思ったのは、和菓子・空間どちらもが出過ぎずに上品な佇まいをしつつ、華やかさも忘れていないこと。人に贈ることはもちろん、自分も買って帰りたい・食べてみたい・作ってみたいと思える、私にとって新しい和菓子との出会いになりました。

最後に、まもなく今年度の販売を終える、引網香月堂の「桜じょうよ」をご紹介させてください。

桜じょうよは、山芋などを使用したお饅頭の一種です。引網香月堂の桜じょうよは、高さ4cmほど、直径4.5cmほどの美しい成形で、食べるのがもったいないほど。

皮の程よくほくほくとした食感と、たっぷりの白餡、桜の花びらの塩気とが組み合わさって、とても美味しいです。口に入れる前の桜の花びらの香りから楽しめる、春を感じる和菓子です。

春限定のため、いちご餅も4/9までの販売予定です。今後も、引網香月堂から発売されるクリエイティブな和菓子や、季節を感じられる和菓子を楽しみにしています。

富山市西部をドライブする際は、ぜひ引網香月堂 古沢本店に立ち寄ってみてくださいね。

この記事では、取材ライターの岩井ななが、休日に行きたくなる富山市内のショップ・スポット・イベントなどをご紹介しています。

TwitterまたはInstagramから感想をお寄せください。お待ちしています！