中国皇帝の娘の命が宿る伝説の木!犠牲となった青年と皇女の儚い恋物語を紹介
ハンカチノキは、中国西南部(四川省・雲南省)原産の落葉高木です。
標高約2000mの高所に自生する樹木で、1869年にフランス宣教師アルマン・ダヴィッドが発見しました。
4月下旬〜5月上旬に咲かせるハンカチを吊り下げたような花の見た目から、日本では「ハンカチノキ」や「幽霊の木」ともいわれます。
今回は、「ハンカチノキの伝説」についてみていきましょう。
※本記事の内容は様々な方に歴史の魅力を感じていただけるよう、史実を大筋にした「諸説あり・省略あり」でお届けしています。
・伝説
ハンカチノキの中国名である「コントン」は、とある青年の名前です。
由来となった伝説がコチラ。
むかし、皇帝の一人娘である白鳩と村の青年コントンが恋仲になりました。
しかし、皇帝の怒りに触れ、惨殺された青年は一本の樹木となってしまうのです。
いつしか、この樹木に縋って泣き続けた白鳩の魂が木に宿り、白い花を咲かせるようになったといわれています。
中国で珍稀瀕危植物の第一級保護植物に指定される「ハンカチノキ」。
日本でも数箇所で植樹されているそうですが、筆者は徳島県那賀郡の「相生美術館」でハンカチノキを見ました。
相生美術館は、全国でも珍しい“木”の美術館です。
木材のみを使用したおもちゃに触れて遊べる「木のおもちゃ美術館」も併設している観光スポットになっているので、ぜひあわせて足を運んでみてください。